50.4. クラスターリソースの障害ステータスの解除
リソースに障害が発生した場合は、pcs status
コマンドでクラスターの状態を表示すると失敗メッセージが表示されます。障害の原因を解決しようとしたら、pcs status
コマンドを再度実行してリソースの更新されたステータスを確認できます。また、pcs resource failcount show --full
コマンドを使用してクラスターリソースの障害数を確認できます。
pcs resource cleanup
コマンドを使用して、リソースの障害ステータスをクリアできます。pcs resource cleanup
コマンドは、リソースのステータスと、リソースの failcount
値をリセットします。このコマンドは、リソースの操作履歴も削除し、現在の状態を再検出します。
次のコマンドは、resource_id で指定されたリソースのリソースステータスと failcount
値をリセットします。
pcs resource cleanup resource_id
resource_id を指定しないと、pcs resource cleanup
コマンドは失敗数ですべてのリソースのリソースステータスと failcount
値をリセットします。
pcs resource cleanup resource_id
コマンドの他に、pcs resource refresh resource_id
コマンドを使用して、リソースのステータスをリセットし、リソースの操作履歴を消去することもできます。pcs resource cleanup
コマンドと同様に、オプションを指定せずに pcs resource refresh
コマンドを実行し、すべてのリソースのリソースステータスと failcount
値をリセットできます。
pcs resource cleanup
コマンドおよび pcs resource refresh
コマンドの両方が、リソースの操作履歴を消去し、リソースの現在の状態を再検出します。pcs resource cleanup
コマンドは、クラスターの状態に示されているように、アクションが失敗したリソースでのみ動作しますが、pcs resource refresh
コマンドは、現在の状態に関係なくリソース上で動作します。