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30.2. プライベートマウントポイントの複製の作成

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この手順では、マウントポイントをプライベートマウントとして複製します。複製後に、複製または元のマウントポイントにマウントするファイルシステムは、他方のマウントポイントには反映されません。

手順

  1. 元のマウントポイントから仮想ファイルシステム (VFS) ノードを作成します。

    # mount --bind original-dir original-dir
  2. 元のマウントポイントをプライベートとしてマークします。

    # mount --make-private original-dir

    あるいは、選択したマウントポイントと、その下のすべてのマウントポイントのマウントタイプを変更するには、--make-private ではなく、--make-rprivate オプションを使用します。

  3. 複製を作成します。

    # mount --bind original-dir duplicate-dir

例30.1 プライベートマウントポイントとして /mnt に /media を複製

  1. /media ディレクトリーから VFS ノードを作成します。

    # mount --bind /media /media
  2. /media ディレクトリーをプライベートとしてマークします。

    # mount --make-private /media
  3. そのコピーを /mnt に作成します。

    # mount --bind /media /mnt
  4. これで、/media/mnt はコンテンツを共有してますが、/media 内のマウントはいずれも /mnt に現れていないことが確認できます。たとえば、CD-ROM ドライブに空でないメディアがあり、/media/cdrom/ ディレクトリーが存在する場合は、以下のコマンドを実行します。

    # mount /dev/cdrom /media/cdrom
    # ls /media/cdrom
    EFI  GPL  isolinux  LiveOS
    # ls /mnt/cdrom
    #
  5. また、/mnt ディレクトリーにマウントされているファイルシステムが /media に反映されていないことを確認することもできます。たとえば、/dev/sdc1 デバイスを使用する、空でない USB フラッシュドライブをプラグインしており、/mnt/flashdisk/ ディレクトリーが存在する場合は、次のコマンドを実行します。

    # mount /dev/sdc1 /mnt/flashdisk
    # ls /media/flashdisk
    # ls /mnt/flashdisk
    en-US  publican.cfg

関連情報

  • mount(8) の man ページ
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