18.3. parted でパーティションの作成
システム管理者は、parted
ユーティリティーを使用してディスクに新しいパーティションを作成できます。
必要なパーティションは、swap
、/boot/
、および /(root)
です。
前提条件
- ディスクのパーティションテーブル。
- 2TiB を超えるパーティションを作成する場合は、GUID Partition Table (GPT) でディスクをフォーマットしておく。
手順
parted
ユーティリティーを起動します。# parted block-device
現在のパーティションテーブルを表示し、十分な空き領域があるかどうかを確認します。
# (parted) print
- 十分な空き容量がない場合は、パーティションのサイズを変更してください。
パーティションテーブルから、以下を確認します。
- 新しいパーティションの開始点と終了点
- MBR で、どのパーティションタイプにすべきか
新しいパーティションを作成します。
# (parted) mkpart part-type name fs-type start end
-
part-type を
primary
、logical
、またはextended
に置き換えます。これは MBR パーティションテーブルにのみ適用されます。 - name を任意のパーティション名に置き換えます。これは GPT パーティションテーブルに必要です。
-
fs-type を、
xfs
、ext2
、ext3
、ext4
、fat16
、fat32
、hfs
、hfs+
、linux-swap
、ntfs
、またはreiserfs
に置き換えます。fs-type パラメーターは任意です。parted
ユーティリティーは、パーティションにファイルシステムを作成しないことに注意してください。 -
start と end を、パーティションの開始点と終了点を決定するサイズに置き換えます (ディスクの開始からカウントします)。
512MiB
、20GiB
、1.5TiB
などのサイズ接尾辞を使用できます。デフォルトサイズの単位はメガバイトです。
例18.2 小さなプライマリーパーティションの作成
MBR テーブルに 1024MiB から 2048MiB までのプライマリーパーティションを作成するには、次のコマンドを使用します。
# (parted) mkpart primary 1024MiB 2048MiB
コマンドを入力すると、変更の適用が開始されます。
-
part-type を
パーティションテーブルを表示して、作成されたパーティションのパーティションタイプ、ファイルシステムタイプ、サイズが、パーティションテーブルに正しく表示されていることを確認します。
# (parted) print
parted
シェルを終了します。# (parted) quit
新規デバイスノードを登録します。
# udevadm settle
カーネルが新しいパーティションを認識していることを確認します。
# cat /proc/partitions
関連情報
-
システム上の
parted(8)
man ページ - parted でディスクにパーティションテーブルを作成
- parted でパーティションのサイズ変更