42.6. ライブパッチストリームに新しいカーネルを自動的にサブスクライブする手順
kpatch-dnf
YUM プラグインを使用して、カーネルパッチモジュール (別称: カーネルライブパッチ) が提供する修正にシステムをサブスクライブできます。このプラグインは、現在システムが使用するカーネルと、今後インストールされる カーネルの 自動 サブスクリプションを有効にします。
前提条件
- root 権限がある。
手順
オプション: インストールされているすべてのカーネルと現在実行中のカーネルを確認します。
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プラグインをインストールします。yum install kpatch-dnf
# yum install kpatch-dnf
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow カーネルライブパッチの自動サブスクリプションを有効にします。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、現在インストールされているすべてのカーネルをサブスクライブして、カーネルライブパッチを受け取ります。このコマンドは、インストールされている全カーネルに、最新の累積パッチ (存在する場合) をインストールして適用します。
カーネルを更新すると、新しいカーネルのインストールプロセス中にライブパッチが自動的にインストールされます。
カーネルパッチモジュールは、今後の再起動時に
systemd
システムおよびサービスマネージャーにより読み込まれる/var/lib/kpatch/
ディレクトリーにもインストールされます。注記指定のカーネルに利用可能なライブパッチがない場合は、空のライブパッチパッケージがインストールされます。空のライブパッチパッケージには、kpatch_version-kpatch_release 0-0 (例:
kpatch-patch-4_18_0-240-0-0.el8.x86_64.rpm
) が含まれます。空の RPM のインストールを行うと、指定のカーネルの将来のすべてのライブパッチにシステムがサブスクライブされます。
検証
インストールされているすべてのカーネルにパッチが適用されていることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この出力から、実行中のカーネルとインストールされている他のカーネル両方に
kpatch-patch-4_18_0-240_10_1-0-1.rpm
とkpatch-patch-4_18_0-240_15_1-0-1.rpm
パッケージそれぞれからの修正が適用されたことが分かります。注記kpatch list
コマンドを入力しても、空のライブパッチパッケージが返されません。代わりにrpm -qa | grep kpatch
コマンドを使用します。rpm -qa | grep kpatch
# rpm -qa | grep kpatch kpatch-patch-4_18_0-477_21_1-0-0.el8_8.x86_64 kpatch-dnf-0.9.7_0.4-2.el8.noarch kpatch-0.9.7-2.el8.noarch
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