32.4. Web コンソールで kdump の設定
RHEL 8 Web コンソールを使用して、kdump
設定をセットアップおよびテストできます。Web コンソールでは、起動時に kdump
サービスを有効にすることができます。さらに、Web コンソールを使用すると、kdump
の予約メモリーを設定し、vmcore
の保存場所を非圧縮形式または圧縮形式で選択できます。
32.4.1. Web コンソールで kdump メモリーの使用量およびターゲットの場所を設定
RHEL Web コンソールインターフェイスを使用して、kdump
カーネルのメモリー予約を設定し、vmcore
ダンプファイルをキャプチャーするターゲットの場所を指定することもできます。
前提条件
Web コンソールがインストールされており、アクセス可能である。
詳細は、Web コンソールのインストール を参照してください。
手順
-
Web コンソールで、 タブを開き、Kernel crash dump スイッチをオンに設定して
kdump
サービスを起動します。 ターミナルで
kdump
のメモリー使用量を設定します。以下に例を示します。$ sudo grubby --update-kernel ALL --args crashkernel=512M
変更を適用するにはシステムを再起動します。
Kernel dump タブで、Crash dump location フィールドの末尾にある Edit をクリックします。
vmcore
ダンプファイルを保存するターゲットディレクトリーを指定します。ローカルファイルシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Local Filesystem を選択します。
SSH プロトコルを使用したリモートシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Remote over SSH を選択し、次のフィールドを指定します。
- Server フィールドに、リモートサーバーのアドレスを入力します。
- SSH key フィールドに、SSH キーの場所を入力します。
- Directory フィールドに、ターゲットディレクトリーを入力します。
NFS プロトコルを使用したリモートシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Remote over NFS を選択し、次のフィールドを指定します。
- Server フィールドに、リモートサーバーのアドレスを入力します。
- Export フィールドに、NFS サーバーの共有フォルダーの場所を入力します。
Directory フィールドに、ターゲットディレクトリーを入力します。
注記Compression チェックボックスをオンにすると、
vmcore
ファイルのサイズを削減できます。
オプション: View automation script をクリックして自動化スクリプトを表示します。
生成されたスクリプトを含むウィンドウが開きます。シェルスクリプトと Ansible Playbook 生成オプションのタブを参照できます。
オプション: Copy to clipboard をクリックしてスクリプトをコピーします。
このスクリプトを使用すると、複数のマシンに同じ設定を適用できます。
検証
Test configuration をクリックします。
Test kdump settings の下にある Crash system をクリックします。
警告システムクラッシュを開始すると、カーネルの動作が停止し、システムがクラッシュしてデータが失われます。