57.5. クラスターをメンテナンスモードに
クラスターがメンテナンスモードの場合、クラスターは指示されない限り、サービスを開始したり、停止したりしません。メンテナンスモードが完了すると、クラスターは、サービスの現在の状態のサニティーチェックを実行してから、これを必要とするサービスを停止するか、開始します。
クラスターをメンテナンスモードにするには、以下のコマンドを使用して、maintenance-mode
クラスタープロパティーを true
に設定します。
# pcs property set maintenance-mode=true
クラスターをメンテナンスモードから外すには、次のコマンドを使用して、maintenance-mode
クラスタープロパティーを false
に設定します。
# pcs property set maintenance-mode=false
設定からクラスタープロパティーを削除する場合は、次のコマンドを使用します。
pcs property unset property
代わりに pcs property set
コマンドの値フィールドを空白にしてもクラスタープロパティーを削除することができます。これにより、そのプロパティーの値がデフォルト値に戻されます。たとえば、symmetric-cluster
プロパティーを false
に設定したことがある場合は、設定した値が次のコマンドにより削除され、symmetric-cluster
の値がデフォルト値の true
に戻されます。
# pcs property set symmetric-cluster=