49.2. ルールを使用して Pacemaker の場所の制約を設定する
以下のコマンドを使用して、ルールを使用する Pacemaker 制約を使用します。score
を省略すると、デフォルトの INFINITY に設定されます。resource-discovery
を省略すると、デフォルトの always
に設定されます。
resource-discovery
オプションの詳細は、ノードのサブセットへのリソース検出を制限 を参照してください。
基本的な場所の制約と同様に、制約にリソースの正規表現を使用することもできます。
ルールを使用して場所の制約を設定する場合は、score
を正または負の値にすることができます。正の値は prefers を示し、負の値は avoids を示します。
pcs constraint location rsc rule [resource-discovery=option] [role=master|slave] [score=score | score-attribute=attribute] expression
expression オプションは、以下のいずれかに設定できます。ここで、duration_options および date_spec_options は、日付の詳細 の表日付詳細のプロパティーで説明されているように、hours、monthdays、weekdays、yeardays、months、weeks、years、weekyears、moon になります。
-
defined|not_defined attribute
-
attribute lt|gt|lte|gte|eq|ne [string|integer|number
(RHEL 8.4 以降)|version] value
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date gt|lt date
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date in_range date to date
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date in_range date to duration duration_options …
-
date-spec date_spec_options
-
expression and|or expression
-
(expression)
持続時間は、計算により in_range
操作の終了を指定する代替方法です。たとえば、19 カ月間を期間として指定できます。
以下の場所の制約は、現在が 2018 年の任意の時点である場合に true の式を設定します。
# pcs constraint location Webserver rule score=INFINITY date-spec years=2018
以下のコマンドは、月曜日から金曜日までの 9 am から 5 pm までが true となる式を設定します。hours の値 16 には、時間 (hour) の値が一致する 16:59:59 までが含まれます。
# pcs constraint location Webserver rule score=INFINITY date-spec hours="9-16" weekdays="1-5"
以下のコマンドは、13 日の金曜日が満月になると true になる式を設定します。
# pcs constraint location Webserver rule date-spec weekdays=5 monthdays=13 moon=4
ルールを削除するには、以下のコマンドを使用します。削除しているルールがその制約内で最後のルールになる場合は、その制約も削除されます。
pcs constraint rule remove rule_id