38.3. Linux カーネル RPM パッケージの概要


カーネル RPM は、ファイルを含まないメタパッケージで、以下の必須サブパッケージが正しくインストールされるようにします。

kernel-core
カーネルのバイナリーイメージ、システムをブートストラップするためのすべての initramfs 関連オブジェクト、およびコア機能を確保するための最小限の数のカーネルモジュールを提供します。このサブパッケージ単体は、仮想環境およびクラウド環境で使用して、Red Hat Enterprise Linux 8 カーネルのブート時間を短縮し、ディスクサイズを抑えます。
kernel-modules
kernel-core に存在しない残りのカーネルモジュールを提供します。

上記の kernel サブパッケージをいくつか用意することで、特に仮想環境やクラウド環境でのシステム管理者へのメンテナンス面を低減させることを目指します。

任意のカーネルパッケージは、以下の例のようになります。

kernel-modules-extra
希少なハードウェア用のカーネルモジュールを提供します。このモジュールのロードはデフォルトで無効になっています。
kernel-debug
パフォーマンスは低下しますが、カーネル診断用に多くのデバッグオプションが有効になっているカーネルを提供します。
kernel-tools
Linux カーネルを操作するためのツールとサポートドキュメントを提供します。
kernel-devel
カーネル パッケージに対してモジュールを構築するのに十分なカーネルヘッダーと makefile を提供します。
kernel-abi-stablelists
外部 Linux カーネルモジュールに必要なカーネルシンボルのリストや、強制を支援する yum プラグインなど、RHEL カーネル ABI に関する情報を提供します。
kernel-headers
Linux カーネルと、ユーザー空間ライブラリーおよびプログラムとの間のインターフェイスを指定する C ヘッダーファイルが含まれます。ヘッダーファイルは、ほとんどの標準プログラムをビルドするのに必要な構造と定数を定義します。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.