C.7. Anaconda で使用されるコマンド
pwpolicy コマンドは、キックスタートファイルの %anaconda セクションでのみ使用できる Anaconda UI 固有のコマンドです。
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キックスタートコマンドの pwpolicy は任意です。このコマンドを使用して、インストール中にカスタムパスワードポリシーを適用します。このポリシーでは、ユーザーアカウントの root、ユーザー、または luks ユーザーのパスワードを作成する必要があります。パスワードの長さや強度などの要因により、パスワードの有効性が決まります。
構文
pwpolicy name [--minlen=length] [--minquality=quality] [--strict|--notstrict] [--emptyok|--notempty] [--changesok|--nochanges]
pwpolicy name [--minlen=length] [--minquality=quality] [--strict|--notstrict] [--emptyok|--notempty] [--changesok|--nochanges]
必須オプション
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name -
root、user、またはluksに置き換え、それぞれrootパスワード、ユーザーパスワード、もしくは LUKS パスフレーズのポリシーを強制します。
任意のオプション
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--minlen=- パスワードの最低文字数を設定します。デフォルト値は6です。 -
--minquality=-libpwqualityライブラリーで定義されるパスワードの最低限の質を設定します。デフォルト値は1です。 -
--strict- 厳密なパスワード強制を有効にします。--minquality=と--minlen=で指定された要件を満たさないパスワードは拒否されます。このオプションはデフォルトで無効になっています。 -
--notstrict---minquality=オプションおよび-minlen=オプションで指定した最小要件を 満たさない パスワードは、GUI で 完了 を 2 回クリックすると可能になります。テキストモードインターフェイスでは、同様のメカニズムが使用されます。 -
--emptyok- 空のパスワードの使用を許可します。デフォルトでユーザーパスワードに有効となっています。 -
--notempty- 空のパスワードの使用を許可しません。root パスワードと LUKS パスフレーズについて、デフォルトで有効になっています。 -
--changesok- キックスタートファイルでパスワードが設定されていても、ユーザーインターフェイスでのパスワード変更を許可します。デフォルトでは無効です。 -
--nochanges- キックスタートファイルで設定されているパスワードの変更を許可しません。デフォルトでは有効です。
注記
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pwpolicyコマンドは、キックスタートファイルの%anacondaセクションでのみ使用できる Anaconda UI 固有のコマンドです。 -
libpwqualityライブラリーは、パスワードの最低要件 (長さおよび質) の確認に使用されます。libpwquality パッケージが提供するpwscoreコマンドおよびpwmakeコマンドを使用してパスワードの質のスコアを確認するか、特定スコアのパスワードをランダムに作成できます。これらのコマンドの詳細は、pwscore(1)およびpwmake(1)の man ページを参照してください。