第64章 クラスタークォーラムの設定
Red Hat High Availability Add-On クラスターは、スプリットブレインの状況を回避するために、votequorum
サービスをフェンシングと併用します。クラスターの各システムには多くの投票数が割り当てられ、過半数の票を取得しているものだけがクラスターの操作を継続できます。サービスは、すべてのノードに読み込むか、いずれのノードにも読み込まないようにする必要があります。サービスをクラスターノードのサブセットに読み込むと、結果が予想できなくなります。サービスがクラスターノードのサブセットにロードされると、結果が予想不可能になります。votequorum
サービスの設定および操作の詳細は、votequorum
(5) の man ページを参照してください。
64.1. クォーラムオプションの設定
pcs cluster setup
コマンドを使用してクラスターを作成する場合は、クォーラム設定の特殊な機能を使用できます。以下の表には、これらのオプションをまとめています。
オプション | 説明 |
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これを有効にすると、クラスターは、決定論的に最大 50% のノードが同時に失敗しても存続されます。クラスターパーティションや、
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| 有効にすると、最低 1 回、同時にすべてのノードが現れた後に、初回だけ、クラスターがクォーラムに達します。
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有効にすると、クラスターは特定の状況で |
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クラスターのノードが失われた後の、 |
このオプションの設定および使用の詳細は、man ページの votequorum
(5) を参照してください。