48.7. High Availability Add-On のポートの有効化
クラスターコンポーネントの理想的なファイアウォール設定は、ローカル環境によって異なります。ここでは、ノードに複数のネットワークインターフェイスがあるかどうか、オフホストのファイアウォールがあるかどうかを検討しないといけない場合があります。
firewalld
デーモンを実行している場合は、次のコマンドを実行して、Red Hat High Availability Add-On で必要なポートを有効にします。
# firewall-cmd --permanent --add-service=high-availability # firewall-cmd --add-service=high-availability
ローカルの状況に合わせて開くポートを変更することが必要になる場合があります。
firewalld
デーモンがシステムにインストールされているかどうかを確認する場合は、rpm -q firewalld
コマンドを実行します。firewalld
デーモンをインストールしている場合は、firewall-cmd --state
コマンドを使用して、そのデーモンが実行しているかどうかを確認できます。
以下の表は、Red Hat High Availability Add-On で有効にするポートとポートの使用目的を説明します。
ポート | 必要になる場合 |
---|---|
TCP 2224 |
すべてのノードに必要なデフォルトの
任意のノードの |
TCP 3121 | クラスターに Pacemaker リモートノードがある場合に、すべてのノードで必須です。
完全なクラスターノードにある Pacemaker の |
TCP 5403 |
|
UDP 5404-5412 |
ノード間の通信を容易にするために corosync ノードで必須です。ポート 5404-5412 を開いて、任意のノードの |
TCP 21064 |
DLM が必要なリソースがクラスターに含まれる場合に、すべてのノードで必須です (例: |
TCP 9929、UDP 9929 | Booth チケットマネージャーを使用してマルチサイトクラスターを確立するときに、すべてのクラスターノード、および同じノードのいずれかからの接続に対して Booth アービトレーターノードで開いている必要があります。 |