付録A トラブルシューティング
以下のセクションでは、インストールプロセスの各段階で問題を診断するのに役に立つさまざまなトラブルシューティング情報を説明します。
A.1. インストール時のトラブルシューティング
以下のセクションのトラブルシューティング情報は、インストールプロセス時に問題を診断する際に役に立つ場合があります。以下のセクションは、サポートしているすべてのアーキテクチャーに対応します。ただし、問題が特定のアーキテクチャーに関する場合は、セクションの冒頭にその旨が記載されます。
A.1.1. ディスクが検出されない
インストールプログラムがインストール先となる書き込み可能なストレージデバイスを検出できない場合、インストール先 画面に次のエラーメッセージが返されます。ディスクが検出されない。Please shut down the computer, connect at least one disk, and restart to complete installation が返ります。
以下の項目を確認します。
- システムにストレージデバイスが少なくとも 1 つ割り当てられている。
- ご使用のシステムがハードウェア RAID コントローラーを使用している場合は、そのコントローラーが正しく設定され、期待通りに機能している。手順は、コントローラーのドキュメントを参照してください。
- 1 つ以上の iSCSI デバイスにインストールし、そのシステムにローカルストレージがない場合は、必要なすべての LUN が適切なホストバスアダプター (HBA) に表示されている。
システムを再起動してインストールプロセスを開始した後もエラーメッセージが表示される場合は、インストールプログラムがストレージの検出に失敗しています。このエラーメッセージは、多くの場合、インストールプログラムで認識されない iSCSI デバイスにインストールしようとした場合に表示されます。
このシナリオでは、インストールを開始する前に、ドライバー更新を実行する必要があります。ハードウェアベンダーの Web サイトで、ドライバーの更新が利用可能かどうかを確認します。ドライバー更新に関する一般的な情報は、高度な RHEL 8 インストールの実行の インストール時のドライバーの更新 を参照してください。
また、Red Hat Hardware Compatibility List (https://access.redhat.com/ecosystem/search/#/category/Server) を確認してください。
A.1.2. Red Hat カスタマーポータルへエラーメッセージの報告
グラフィカルインストールでエラーが発生すると、unknown error ダイアログボックスが表示されます。エラーに関する情報を Red Hat カスタマーサポートに送信できます。レポートを送信するには、カスタマーポータルの認証情報を入力する必要があります。カスタマーポータルアカウントをお持ちでない場合は、https://www.redhat.com/wapps/ugc/register.html で登録できます。自動エラー報告にはネットワーク接続が必要です。
前提条件
グラフィカルインストールプログラムでエラーが発生し、unknown error ダイアログボックスが表示されます。
手順
unknown error ダイアログボックスから をクリックして問題を報告するか、 をクリックしてインストールを終了します。
-
必要に応じて、
tty1
が表示されます。tty1
からグラフィカルインターフェイスに戻るには、continue
コマンドを使用します。 をクリックして、エラーの原因を特定するのに役立つ詳細な出力を表示します。デバッグに精通している場合は、 をクリックします。これにより、追加の情報を要求できる仮想ターミナル
-
必要に応じて、
- をクリックします。
- Red Hat Customer Support - Reporting Configuration ダイアログボックスが表示されます。Basic タブで、カスタマーポータルのユーザー名およびパスワードを入力します。ネットワーク設定で HTTP プロキシーまたは HTTPS プロキシーを使用する必要がある場合は、Advanced タブを選択し、プロキシーサーバーのアドレスを入力して設定できます。
- すべてのフィールドを完了し、 をクリックします。
- テキストボックスが表示されます。unknown error ダイアログボックスが表示される前に行った各手順を説明します。
- How reproducible is this problem ドロップダウンメニューからオプションを選択し、テキストボックスに追加情報を入力します。
- をクリックします。
- 入力したすべての情報が Comment タブにあることを確認します。他のタブには、システムのホスト名やインストール環境に関する詳細などの情報が含まれます。Red Hat に送信したくない情報は削除できますが、詳細情報が少なくなると、問題の調査に影響を及ぼす可能性があることに注意してください。
- すべてのタブの確認が終了したら Forward をクリックします。
- ダイアログボックスは、Red Hat に送信されるすべてのファイルを表示します。Red Hat に送信しないファイルの横にあるチェックボックスの選択を解除します。ファイルを追加するには、Attach a file をクリックします。
- I have reviewed the data and agree with submitting it. チェックボックスを選択します。
- をクリックして、レポートと添付ファイルを Red Hat に送信します。
- unknown error ダイアログボックスに戻ります。 をクリックしてレポートプロセスの詳細を表示します。 をクリックすると、
- をクリックして、インストールを終了します。
A.1.3. IBM Power Systems のパーティション作成の問題
この問題は、IBM Power Systems の問題です。
手動でパーティションを作成したにもかかわらずインストールプロセスを進めることができない場合は、インストールを進めるために必要なパーティションがすべて作成されていない可能性があります。少なくとも、以下のパーティションが必要です。
-
/ (root)
パーティション -
PReP
起動パーティション -
/boot
パーティション (root パーティションが LVM 論理ボリュームの場合のみ)
関連情報
- 推奨されるパーティション設定スキーム を参照してください。