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24.10. NFS と rpcbind のトラブルシューティング

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rpcbind サービスでは通信に使用するポート番号と RPC サービス間の調整を行うため、トラブルシューティングを行う際は、rpcbind を使用して現在の RPC サービスの状態を表示させると便利です。rpcinfo ユーティリティーは、RPC ベースの各サービスとそのポート番号、RPC プログラム番号、バージョン番号、および IP プロトコルタイプ (TCP または UDP) が表示されます。

手順

  1. rpcbind に対して適切な RPC ベースの NFS サービスが有効になっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # rpcinfo -p

    例24.2 rpcinfo -p コマンドの出力

    以下に、上記コマンドの出力例を示します。

       program vers proto   port  service
        100000    4   tcp    111  portmapper
        100000    3   tcp    111  portmapper
        100000    2   tcp    111  portmapper
        100000    4   udp    111  portmapper
        100000    3   udp    111  portmapper
        100000    2   udp    111  portmapper
        100005    1   udp  20048  mountd
        100005    1   tcp  20048  mountd
        100005    2   udp  20048  mountd
        100005    2   tcp  20048  mountd
        100005    3   udp  20048  mountd
        100005    3   tcp  20048  mountd
        100024    1   udp  37769  status
        100024    1   tcp  49349  status
        100003    3   tcp   2049  nfs
        100003    4   tcp   2049  nfs
        100227    3   tcp   2049  nfs_acl
        100021    1   udp  56691  nlockmgr
        100021    3   udp  56691  nlockmgr
        100021    4   udp  56691  nlockmgr
        100021    1   tcp  46193  nlockmgr
        100021    3   tcp  46193  nlockmgr
        100021    4   tcp  46193  nlockmgr

    NFS サービスの 1 つが正しく起動しないと、rpcbind は、そのサービスに対するクライアントからの RPC 要求を、正しいポートにマッピングできません。

  2. 多くの場合は、NFS が rpcinfo の出力に表示されていない時に NFS を再起動すると、サービスが rpcbind に正しく登録され、動作を開始します。

    # systemctl restart nfs-server
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