C.4. グラフィカルな起動シーケンスが応答しない
インストール後に初めてシステムを再起動すると、グラフィカルな起動シーケンス時にシステムが応答しなくなることがあります。この場合は、リセットが必要です。このシナリオでは、ブートローダーメニューは正常に表示されますが、エントリーを選択してシステムを起動しようとすると停止します。これは通常、グラフィカルな起動シーケンスに問題があることを示しています。この問題を解決するには、永続的に変更する前に、システムの起動時に設定を一時的に変更することで、グラフィカルブートを無効にする必要があります。
手順: グラフィカルブートを一時的に無効にする
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システムを起動し、ブートローダーメニューが表示されるまで待ちます。起動のタイムアウト期間を
0
に設定し、Ecc キーを押してアクセスします。 - ブートローダーメニューからカーソルキーを使用して、起動するエントリーを強調表示します。Tab キー (システムが BIOS ベースの場合) または e キー (UEFI ベースの場合) を押して、選択したエントリーオプションを編集します。
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オプションリストでカーネル行を探します。カーネル行は linux というキーワードで始まります。この行で、
rhgb
を探して、削除します。 - F10 または Ctrl+X を押して、編集したオプションでシステムを起動します。
システムが正常に起動した場合は、通常通りにログインできます。ただし、グラフィカルブートを永続的に無効にしない場合は、システムが起動するたびにこの手順を実行する必要があります。
手順: グラフィカルブートを永続的に無効にする
- システムの root アカウントにログインします。
grubby ツールを使用して、デフォルトの GRUB2 カーネルを検索します。
# grubby --default-kernel /boot/vmlinuz-4.18.0-94.el8.x86_64
grubby ツールを使用して、GRUB2 設定のデフォルトカーネルから
rhgb
起動オプションを削除します。以下に例を示します。# grubby --remove-args="rhgb" --update-kernel /boot/vmlinuz-4.18.0-94.el8.x86_64
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システムを再起動します。グラフィカル起動シーケンスが使用されなくなりました。グラフィカルな起動シーケンスを有効にする場合は、同じ手順に従って、
--remove-args="rhgb"
パラメーターを--args="rhgb"
パラメーターに置き換えます。これにより、GRUB2 設定のデフォルトカーネルにrhgb
ブートオプションが復元されます。