42.3. カーネルライブパッチへのアクセス
					カーネルモジュール (kmod) はカーネルのライブパッチ機能を実装し、RPM パッケージとして提供されます。
				
すべてのお客様は、通常のチャンネルから提供されるカーネルライブパッチにアクセスできます。ただし、延長サポートサービスにサブスクライブしていないお客様は、次のマイナーリリースが利用可能になると、現行のマイナーリリースに対する新しいパッチへのアクセスを失うことになります。たとえば、標準のサブスクリプションを購入しているお客様は、RHEL 8.3 カーネルがリリースされるまで RHEL 8.2 カーネルのライブパッチのみを行うことができます。
カーネルのライブパッチのコンポーネントは、以下のようになります。
- カーネルパッチモジュール
 - カーネルライブパッチの配信メカニズム
 - パッチが適用されるカーネル専用に構築されたカーネルモジュール。
 - パッチモジュールには、カーネルに必要な修正のコードが含まれます。
 - 
										パッチモジュールは、
livepatchカーネルサブシステムに登録され、置換する元の関数と置換関数へのポインターを指定します。カーネルパッチモジュールは RPM として提供されます。 - 
										命名規則は、
kpatch_<kernel version>_<kpatch version>_<kpatch release>です。名前の "kernel version" 部分の ドット は、アンダースコア に置き換えます。 
kpatchユーティリティー- パッチモジュールを管理するためのコマンドラインユーティリティー。
 kpatchサービス- 
								
multiuser.targetで必要なsystemdサービス。このターゲットは、システムの起動時にカーネルパッチをロードします。 kpatch-dnfパッケージ- RPM パッケージ形式で配信される DNF プラグイン。このプラグインは、カーネルライブパッチへの自動サブスクリプションを管理します。