12.2.2. 負荷の高いワークロード向けのライブマイグレーション設定


メモリーのダーティー率が高く、負荷の高いワークロード (データベース処理など) を実行している仮想マシンを移行する場合、移行を完了するにはより高い帯域幅が必要です。

ダーティー率が高すぎる場合、あるノードから別のノードへの移行は収束しません。これを防ぐには、ポストコピーモードを有効にします。

ポストコピーモードは、定義されたタイムアウト内に最初のプレコピーフェーズが完了しない場合にトリガーされます。ポストコピーの期間において、必要最小限のメモリーページの転送中に仮想マシン CPU はソースホスト上で一時停止します。その後、仮想マシン CPU が宛先ホスト上でアクティブになり、実行時に残りのメモリーページが宛先ノードに転送されます。

openshift-cnv namespace にある HyperConverged カスタムリソース (CR) を更新して、負荷の高いワークロードのライブマイグレーションを設定します。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. HyperConverged CR を編集し、負荷の高いワークロードを移行するために必要なパラメーターを追加します。

    $ oc edit hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv

    Example

    apiVersion: hco.kubevirt.io/v1beta1
    kind: HyperConverged
    metadata:
      name: kubevirt-hyperconverged
      namespace: openshift-cnv
    spec:
      liveMigrationConfig:
        bandwidthPerMigration: 0Mi
        completionTimeoutPerGiB: 150
        parallelMigrationsPerCluster: 5
        parallelOutboundMigrationsPerNode: 1
        progressTimeout: 150
        allowPostCopy: true

    各項目の説明:

    bandwidthPerMigration
    各移行の帯域幅をバイト/秒単位で指定します。デフォルトは 0 で、無制限です。
    completionTimeoutPerGiB
    移行が完了しない場合に移行がキャンセルされ、ポストコピーモードが有効になっている場合にトリガーされるまでの時間を指定します (メモリー 1 GiB あたりの秒数)。移行プロセスの早い段階でポストコピーモードをトリガーするには、completionTimeoutPerGiB を減らします。また、移行プロセスの後半でポストコピーモードをトリガーするには、completionTimeoutPerGiB を増やします。
    parallelMigrationsPerCluster
    クラスター内で並行して実行されるマイグレーションの数を指定します。デフォルトは 5 です。負荷の高いワークロードを移行する場合は、parallelMigrationsPerCluster 設定を低くします。
    parallelOutboundMigrationsPerNode
    ノードごとの送信マイグレーションの最大数を指定します。負荷の高いワークロード用に、ノードごとに仮想マシンを 1 つ設定します。
    progressTimeout
    メモリーコピーの処理が進まなかった場合に、移行がキャンセルされるまでの時間を秒単位で指定します。大きなメモリーサイズで負荷の高いワークロードを実行する場合は、このパラメーターを増やします。
    allowPostCopy
    ポストコピーモードが有効化されているかどうかを指定します。ポストコピーモードを有効化すると、仮想マシンが負荷の高いワークロードを実行していて、メモリーのダーティー率が高すぎる場合でも、あるノードから別のノードへの移行を収束させることができます。ポストコピーモードを有効にするには、allowPostCopy を true に設定します。
  2. オプション: メインネットワークがビジー状態で移行できない場合は、移行専用のセカンダリーネットワークを設定します。
注記

ポストコピーモードは転送中のパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、重要なデータや不安定なネットワークでは使用しないでください。

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