9.10.3. Directory Server 起動時の SASL 認証の設定
Kerberos チケットを認証に使用できるように、SASL GSS-API 認証は Directory Server でアクティベートする必要があります。これは、キータブファイルの場所を設定する変数を識別する init スクリプト用のシステム設定ファイルを指定することで行います。init スクリプトが Directory Server の起動時に実行すると、SASL 認証はすぐにアクティブになります。
デフォルトの SASL 設定は
/etc/sysconfig/dirsrv
ファイルに保存されます。
複数の Directory Server インスタンスがあり、これらすべてが SASL 認証を使用するわけではありません。その場合は、
dirsrv-
instance という名前の /etc/sysconfig/
ディレクトリーにインスタンス固有の設定ファイルを作成できます (例: dirsrv-example
)。ホストにインスタンスが 1 つある場合は、デフォルトの dirsrv
ファイルを使用することができます。
SASL 認証を有効にするには、
/etc/sysconfig/dirsrv
(またはインスタンス固有の) ファイルの KRB5_KTNAME 行のコメントを解除し、KRB5_KTNAME 変数のキータブの場所を設定します。以下に例を示します。
# In order to use SASL/GSSAPI the directory
# server needs to know where to find its keytab
# file - uncomment the following line and set
# the path and filename appropriately
KRB5_KTNAME=/etc/dirsrv/krb5.keytab