検索

2.2.2.3. トランザクションログディレクトリーの変更

download PDF
トランザクションログにより、Directory Server は、インスタンスが予期せずにシャットダウンした後にデータベースを復元できます。特定の状況では、管理者はトランザクションログへのパスを変更したい場合があります。たとえば、Directory Server データベースとは異なる物理ディスクに保存するには、以下のコマンドを実行します。
注記
パフォーマンスを向上させるには、場所を変更する代わりに、トランザクションログが含まれるディレクトリーに高速ディスクをマウントします。詳細は、『Red Hat Directory Server パフォーマンスチューニングガイド』の該当するセクションを参照してください
トランザクションログディレクトリーの場所を変更するには、以下を行います。
  1. Directory Server インスタンスを停止します。
    # systemctl stop dirsrv@instance_name
  2. トランザクションログ用に新しい場所を作成します。以下に例を示します。
    # mkdir -p /srv/dirsrv/instance_name/db/
  3. Directory Server のみがディレクトリーにアクセスできるように、パーミッションを設定します。
    # chown dirsrv:dirsrv /srv/dirsrv/instance_name/db/
    # chmod 770 /srv/dirsrv/instance_name/db/
  4. 以前のトランザクションログディレクトリーからすべての __db.* ファイルを削除します。以下に例を示します。
    # rm /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/db/__db.*
  5. 以前のトランザクションログディレクトリーから新しいトランザクションログディレクトリーに、すべての log.* ファイルを移動します。以下に例を示します。
    # mv /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/db/log.* \
         /srv/dirsrv/instance_name/db/
  6. SELinux が enforcing モードで実行している場合は、ディレクトリーに dirsrv_var_lib_t コンテキストを設定します。
    # semanage fcontext -a -t dirsrv_var_lib_t /srv/dirsrv/instance_name/db/
    # restorecon -Rv /srv/dirsrv/instance_name/db/
  7. /etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif ファイルを編集し、cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config エントリーの nsslapd-db-logdirectory パラメーターを更新します。以下に例を示します。
    dn: cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config
    ...
    nsslapd-db-logdirectory: /srv/dirsrv/instance_name/db/
  8. インスタンスを起動します。
    # systemctl start dirsrv@instance_name
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.