12.7. スキーマの動的再読み込み
デフォルトでは、Directory Server インスタンスが使用するスキーマファイルが、起動時にディレクトリーに読み込まれます。つまり、サーバーが再起動しない限り、スキーマディレクトリーに追加された新しいスキーマファイルが使用できません。Directory Server には、サーバーの再起動を必要とせずに、カスタムファイルを含む Directory Server インスタンスの完全なスキーマを手動で再読み込みするタスクがあります。
スキーマ再読み込みタスクは、以下の 2 つの方法で開始できます。
- schema-reload.pl スクリプトの使用
- ldapmodifyを使用した cn=schema 再読み込みタスク エントリーの追加
12.7.1. schema-reload.pl を使用したスキーマの再読み込み
schema-reload.pl スクリプトは特殊なタスクを起動し、特定の Directory Server インスタンスが使用するスキーマファイルをすべて再読み込みします。これにより、スキーマ要素を
99user.ldif
に追加しなくても、カスタムスキーマファイルを動的に読み込むことができます。
- Directory Manager としてスクリプトを実行し、バインドします。
# schema-reload.pl -Z instance_name -D "cn=Directory Manager" -w secret
Directory Server は、新しい再読み込みタスクエントリーが追加されたことを伝えます。adding new entry cn=schema_reload_2009_1_6_17_52_4,cn=schema reload task,cn=tasks,cn=config
これにより、デフォルトのスキーマディレクトリー/etc/dirsrv/slapd-instance/schema
からスキーマが再読み込みされます。-d
オプションを使用して別のディレクトリーを指定することもできます。# schema-reload.pl -Z instance_name-D "cn=Directory Manager" -w password
-d /export/custom-schema
重要Directory Server スキーマ再読み込みタスクは、schemadir
パラメーターで指定したディレクトリーからスキーマファイルを再読み込みします。さらに、サーバーは//usr/share/dirsrv/schema
ディレクトリーからすべてのスキーマファイルを読み込みます。
schema-reload.pl は、設定、『コマンド、およびファイルリファレンス』 で詳細に説明されています。