8.3.3. 管理対象エントリーインスタンス定義の作成
テンプレートエントリーが作成されると、そのテンプレートを参照する定義エントリーを作成できます。定義エントリーは、管理エントリープラグインのインスタンスです。
注記
定義が作成されると、サーバーは指定されたテンプレートエントリーが存在するかどうかを確認します。サーバーは、テンプレートが存在しないと、定義設定が無効であるという警告を返します。
定義エントリーは、潜在的な元のエントリーと管理エントリーを作成する情報を認識するためにパラメーターを定義する必要があります。プラグインインスタンスに使用できる属性は、表8.6「管理エントリー定義エントリーの属性」に記載されています。
属性名 | 説明 |
---|---|
originFilter | 検索に使用する検索フィルターで、管理エントリーを必要とするサブツリーのエントリーを特定します。構文は、通常の検索フィルターと同じです。 |
originScope | 監視するプラグインの潜在的な元のエントリーを含むベースサブツリー。 |
managedTemplate | 管理エントリーの作成に使用するテンプレートエントリーを特定します。このエントリーは、ディレクトリーツリーの任意の場所に置くことができます。 |
managedBase | 管理エントリーを作成するサブツリー。 |
注記
管理エントリープラグインはデフォルトで有効です。このプラグインが無効になっている場合は、「Directory Server コンソールでプラグインの有効化」 の説明に従って再度有効にします。
インスタンスを作成するには、以下を実行します。
- ldapmodify を使用して、cn=Managed Entries,cn=plugins,cn=config コンテナーエントリーの下に新しいプラグインインスタンスを作成します。
dn: cn=instance,cn=Managed Entries,cn=plugins,cn=config ...
- 作成元のエントリー検索、新しい管理エントリーの場所、使用するテンプレートエントリーの場所を設定します。これらの必須属性は、表8.6「管理エントリー定義エントリーの属性」 に一覧表示されます。
objectClass: top objectClass: extensibleObject cn: Posix User-Group originScope: ou=people,dc=example,dc=com originFilter: objectclass=posixAccount managedBase: ou=groups,dc=example,dc=com managedTemplate: cn=Posix User-Group Template,ou=Templates,dc=example,dc=com
- Directory Server が動的プラグインを有効にするために設定されていない場合は、サーバーを再起動して変更した新しいプラグインインスタンスを読み込みます。