15.11. 読み取り専用レプリカの設定
読み取り専用のサーバーを書き込み可能にすると、レプリカを専用のコンシューマーまたはハブからサプライヤーに変更できます。
- 実行中の更新がないことを確認します。
- サプライヤーサーバーを停止します。
- 変更ログを有効にします。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=changelog5,cn=config changetype: add objectClass: top objectClass: extensibleObject cn: changelog5 nsslapd-changelogdir: /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/changelogdb/
- レプリカロールを変更します。
- 単一マスターの場合:
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=replica,cn=dc\3Dexample\2Cdc\3Dcom,cn=mapping tree,cn=config changetype: modify replace: nsDS5ReplicaType nsDS5ReplicaType: 3 - replace: nsDS5Flags nsDS5Flags: 1 - replace: nsDS5ReplicaId nsDS5ReplicaId: unique_replica_id - delete: nsDS5ReplicaBindDN
- マルチマスターの場合:
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=replica,cn=dc\3Dexample\2Cdc\3Dcom,cn=mapping tree,cn=config changetype: modify replace: nsDS5ReplicaType nsDS5ReplicaType: 3 - replace: nsDS5Flags nsDS5Flags: 1 - replace: nsDS5ReplicaId nsDS5ReplicaId: unique_replica_id - replace: nsDS5ReplicaBindDN nsDS5ReplicaBindDN: cn=Replication Manager,cn=config
- Directory Server インスタンスを停止します。
# systemctl stop dirsrv
/etc/dirsrv/slapd-instance/dse.ldif
ファイルをバックアップします。# cp /etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif \ /etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif-1
バックアップファイルdse.ldif.bak
には名前を付けないでください。Directory Server は、このファイル名を使用してdse.ldif
ファイルの既知の作業コピーを保持します。/etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif
ファイルを編集します。- レプリカ合意を検索します。以下に例を示します。
dn: cn=replica,cn=dc\5c3Dexample\5c2Cdc\5c3Dcom,cn=mapping tree,cn=config
- すべてのレプリカ合意から
nsState
属性を含む行を削除します。
- Directory Server インスタンスを停止します。
# systemctl start dirsrv.target
- エラーメッセージがないか、エラーログファイルを監視します。詳細は、「ログの表示」 を参照してください。レプリケーションが失敗した場合は、以下を行います。
- すべてのレプリカ合意を削除します( 「レプリケーショントポロジーからのサプライヤーの削除」 )。
- レプリケーションを無効にします: 「レプリカ合意の無効化および再有効化」
- changelog 設定を削除します( 「Changelog の削除」 )。
- Directory Server および管理コンソールを再起動します。
# systemctl restart dirsrv.target # systemctl restart dirsrv-admin.service
- レプリケーションを有効にします( 「レプリカ合意の無効化および再有効化」 )。
- レプリカ合意の作成: 「レプリケーションシナリオ」