付録F Admin Express の使用
F.1. Admin Express でのサーバーの管理
Admin Express は、サーバーの基本管理を行うための、簡単な Web ベースのゲートウェイを提供します。Admin Express では 3 つのタスクを実行できます。
- サーバーの停止および起動
- サーバーのアクセス、エラー、監査ログの確認
- Directory Server との間のレプリケーションの進捗および情報の監視
F.1.1. Admin Express を開く
管理サーバーのサービスページの URL は、管理サーバーホスト(ホスト名、IPv4 アドレス、または IPv6 アドレス)およびポートです。以下に例を示します。
http://ldap.example.com:9830/
Admin Express ページは常にその URL で利用できます。
注記
管理サーバーで TLS が有効になっている場合、URL はプレフィックス https と同じポート番号を使用する必要があります。標準の HTTP URL は機能しません。
https://ldap.example.com:9830/
F.1.2. サーバーの起動と停止
メインの Admin Express ページには、サーバーをオフにしてオンするボタンがあります。
図F.1 サーバーの停止および停止
重要
Administration Server または Configuration Directory Server のいずれかが Admin Express ページからオフになっている場合は、Admin Express
ボタンではなく、コマンドラインで再起動する必要があります。これは、Admin Express が Administration Server と Configuration Directory Server の両方にアクセスする必要があるためです。
他の Directory Server インスタンスは、Admin Express を介して安全に停止および再起動できます。
F.1.3. サーバーログの表示
Admin Express は、Directory Server および Administration Server のアクセスおよびエラーログと、Directory Server の監査ログを表示および検索できます。
- Admin Express ページで、サーバー名の Logs リンクをクリックします。
- 表示するログタイプ、返す行数、検索する文字列数を選択し、OK をクリックします。
図F.2 ログの確認
F.1.4. サーバー情報の表示
Admin Express ページの Server Info リンクは、ビルド番号、インストール日、サーバーポート番号などのサーバーインスタンスの基本記述を含むページを開きます。これは、インスタンスの選択時にコンソールに表示される情報と同じです。
図F.3 サーバー情報の確認
Directory Server 情報は、
/etc/dirsrv/slapd-instance/dse.ldif
ファイルにあります。管理サーバー情報は、/etc/dirsrv/admin-serv
ディレクトリーの .conf
ファイルにあります。