15.19. レプリケーション更新の強制
通常のメンテナンスでレプリケーションに関連する Directory Server が停止している場合は、オンラインに戻るとすぐに更新する必要があります。マルチマスター環境でのサプライヤーでは、複数マスターセットの他のサプライヤーがディレクトリー情報を更新する必要があります。他の場合は、ハブまたは専用コンシューマーがメンテナンス用にオフラインになると、オンラインに戻った時に、サプライヤーサーバーで更新する必要があります。
レプリカ合意が、サプライヤーサーバーおよびコンシューマーサーバーを常に同期するように構成されている場合でも、5 分間、オフラインで稼働していたサーバーを最新のバックアップにするだけでは不十分です。Sync オプションの Always Keep は、サーバーが処理する更新操作ごとにレプリケーション操作を生成することを意味します。ただし、コンシューマーがオフラインであるため、このレプリケーション操作を実行できないと、操作は 10 分後にタイムアウトします。
注記
本セクションで説明されている手順は、レプリケーションがすでに設定されており、コンシューマーが初期化されている場合にのみ使用できます。
サーバーがオンラインに戻った直後にディレクトリー情報を同期するようにするには、ディレクトリー情報の参照コピーまたはカスタマイズ可能なスクリプトを保持するサプライヤーサーバーの Directory Server Console を使用します。
15.19.1. コンソールからのレプリケーション更新の強制
一定期間後に、マルチマスターレプリケーション設定のコンシューマーまたはサプライヤーがオンラインに戻ると、レプリケーションの更新がすぐに送信されるようにするには、ディレクトリー情報の最新バージョンを保持するサプライヤーサーバーで以下を実行します。
- Directory Server コンソールで、Configuration タブをクリックし、Replication フォルダーおよびデータベースノードを展開し、更新するレプリカに対応するレプリカ合意を選択します。
- レプリカ合意を右クリックし、ドロップダウンリストから Send Updates Now を選択します。
これにより、更新が必要な情報を保持するサーバーにレプリケーションが開始されます。