8.2.4.2. コマンドラインでのネスト化されたロールの作成
ロールは、ITU X.509 標準で定義されている ldapsubentry オブジェクトクラスから継承されます。さらに、ネスト化された各ロールには、nsRoleDefinition オブジェクトクラスから継承する 2 つのオブジェクトクラスが必要です。
- nsComplexRoleDefinition
- nsNestedRoleDefinition
ネストされたロールエントリーには、コンテナーロール内でネスト化するロールを識別するための
nsRoleDN
属性も必要です。任意で、ロールは description
属性を取ることができます。
ネスト化されたロールのメンバーは、ネストされたロール定義エントリーの
nsRoleDN
属性で指定されたロールのメンバーです。
この例では、管理されたマーケティングのロールとフィルター処理されたセールスマネージャーのロールから 1 つのロールを作成します。
-a
オプションを指定して ldapmodify を実行して、新規エントリーを追加します。- ネストされたロールエントリーを作成します。ネストされたロールには 4 つのオブジェクトクラスがあります。
- nsNestedRoleDefinition
- LDAPsubentry (継承)
- nsRoleDefinition (継承)
- nsComplexRoleDefinition (継承)
nsRoleDN
属性には、マーケティング管理ロールと営業マネージャーのフィルターが設定されたロールの両方の DN が含まれます。dn: cn=MarketingSales,ou=people,dc=example,dc=com objectclass: top objectclass: LDAPsubentry objectclass: nsRoleDefinition objectclass: nsComplexRoleDefinition objectclass: nsNestedRoleDefinition cn: MarketingSales nsRoleDN: cn=SalesManagerFilter,ou=people,dc=example,dc=com nsRoleDN: cn=Marketing,ou=people,dc=example,dc=com
以前の例のユーザー Bob および Pat はどちらも、この新しいネストされたロールのメンバーです。