E.2.3.4. コマンドラインでのログ場所の変更
ファイルをローテーションするために、アクセスおよびエラーログファイルの名前および場所を変更できます。既存のログファイルが大きすぎる場合は、新しいファイルを作成するには、このローテーションを手動で行う必要があります。
/var/log/dirsrv/admin-serv
のデフォルトの場所がアプリケーションのニーズを満たさない場合は、場所を変更できます。
管理サーバー設定は 2 つの場所に保存されます。メインエントリーは、Configuration Directory Server の o=NetscapeRoot データベースの LDAP エントリーです。もう 1 つは
console.conf
ファイルです。ログ設定の変更には、両方の設定を変更する必要があります。
- Configuration Directory Server で Administration Server 設定エントリーを編集します。
- Administration Server エントリーの名前を取得します。Administration Server エントリーには特別なオブジェクトクラス nsAdminConfig があるため、そのオブジェクトクラスを使用して DN を取得することができます。
# ldapsearch -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x
-b "o=NetscapeRoot" "(objectclass=nsAdminConfig)" dn
version:1 dn: cn=configuration,cn=admin-serv-example,cn=Red Hat Administration Server,cn=Server Group,cn=server.example.com,ou=example.com,o=NetscapeRoot - Administration Server エントリーは、ldapmodify を使用して編集できます。アクセスおよびエラーログ設定は、それぞれ
nsAccessLogs
属性およびnsErrorLogs
属性に保存されます。以下に例を示します。# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=configuration,cn=admin-serv-example,cn=Red Hat Administration Server,cn=Server Group,cn=server.example.com,ou=example.com,o=NetscapeRoot changetype:modify replace:nsAccessLog nsAccessLog:/var/log/dirsrv/admin-serv/access_new
Enter を 2 回押して 操作を送信し、Control +C を押して ldapmodify を閉じます。
- Administration Server 設定ディレクトリーを開きます。
# cd /etc/dirsrv/admin-serv
console.conf
ファイルを編集します。アクセスログの場合は、CustomLog パラメーター のパスおよびファイル名を編集します。エラーログの場合は、ErrorLog パラメーターのパスおよびファイル名を編集します。CustomLog /var/log/dirsrv/admin-serv/access_new common ErrorLog /var/log/dirsrv/admin-serv/error_new
アクセスログパスの後に 一般的な 用語を残します。これは、アクセスログが Common Log Format にあることを意味します。- 管理サーバーを再起動します。
# systemctl restart dirsrv-admin.service