19.9.4. ロックアウトポリシーを設定しないログイン時間の追跡
アカウントポリシープラグインを使用して、有効期限や非アクティブ期間を設定 しなくても、ユーザーのログイン時間を追跡することもできます。この場合、アカウントポリシープラグインは
lastLoginTime
属性をユーザーエントリーに追加するために使用されますが、他のポリシールールを設定する必要はありません。
その場合には、アカウントポリシープラグインを通常どおりに設定して、ログイン時間を追跡します。ただし、追跡中のログイン情報に作用する CoS は作成しないでください。
- アカウントポリシープラグインを有効にします。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=Account Policy Plugin,cn=plugins,cn=config changetype: modify replace: nsslapd-pluginEnabled nsslapd-pluginEnabled: on
- nsslapd-pluginarg0 属性を、プラグイン設定エントリーを参照するように設定します。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=Account Policy Plugin,cn=plugins,cn=config changetype: modify replace: nsslapd-pluginarg0 nsslapd-pluginarg0: cn=config,cn=Account Policy Plugin,cn=plugins,cn=config
- ログイン時間を記録するプラグイン設定エントリーを作成します。
- すべてのエントリーにログイン時間が記録されるように、
alwaysRecordLogin
の値を yes に設定します。 lastLoginTime
属性をアカウントポリシー (stateattrname
) に使用する属性として設定します。- アカウントポリシーを適用するエントリーを表示するのに使用する属性を設定します (
acctPolicySubentry
)。 - 実際のタイムアウト期間 (秒単位) を設定するのに使用されるアカウントポリシーの属性を設定します (
accountInactivityLimit
)。
# ldapmodify
-a
-D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x dn: cn=config,cn=Account Policy Plugin,cn=plugins,cn=config objectClass: top objectClass: extensibleObject cn: config alwaysRecordLogin: yes stateattrname: lastLoginTime altstateattrname: createTimestamp specattrname: acctPolicySubentry limitattrname: accountInactivityLimit - サーバーを再起動して、新しいプラグイン設定を読み込みます。
# systemctl start dirsrv.target