1.7.2. LDAPS ポート番号の変更
設定ディレクトリーまたはユーザーディレクトリーのポートを変更するか、またはポート番号の変更には以下のような要件があります。
- また、管理サーバー設定で Directory Server のポート番号も更新する必要があります。
- 設定またはユーザーディレクトリーを参照するその他の Directory Server インスタンスがある場合は、これらのサーバーを更新して新しいポート番号を指定します。
LDAPS ポートを変更するには、以下を実行します。
- Directory Server インスタンスの証明書を発行するために使用する CA 証明書が Administration Server 証明書データベースにあることを確認します。Administration Server の CA 証明書のインポートは、「CA 証明書のインストール」 で説明されている Directory Server プロセスと同じです。
- 「標準ポート番号の変更」 のプロセスと同様に、Directory Server Console を使用してセキュアなポートを設定できます( 暗号化ポート フィールドに値のみの設定のみ)。ただし、同じマシンに複数の Directory Server インスタンスがある場合など、Directory Server コンソールからポート番号を変更できない場合があります。ldapmodify を使用してポート番号を変更 することが推奨されます。以下に例を示します。
# ldapmodify -x -h server.example.com -p 1389 -D "cn=Directory Manager" -W dn: cn=config replace: nsslapd-securePort nsslapd-securePort: 1636
- Administration Server 設定(o=netscaperoot)で Directory Server インスタンスの対応するポート設定を編集します。まず、現在の設定を検索します。
# ldapsearch -x -h config-ds.example.com -p 389 -D "cn=Directory Manager" -W -b "cn=slapd-ID,cn=389 Directory Server,cn=Server Group,cn=server.example.com,ou=example.com,o=NetscapeRoot" -s base "(objectclass=*)" nsSecureServerPort dn: cn=slapd-ID,cn=389 Directory Server,cn=Server Group,cn=server.example.com,ou=example.com,o=NetscapeRoot nsSecureServerPort: 636
次に、設定を編集します。# ldapmodify -x -h config-ds.example.com -p 389 -D "cn=Directory Manager" -W dn: cn=slapd-ID,cn=389 Directory Server,cn=Server Group,cn=server.example.com,ou=example.com,o=NetscapeRoot replace: nsSecureServerPort nsSecureServerPort: 1636
- インスタンスの Directory Server コンソールを起動し、新しい LDAPS ポート番号が Configuration タブに一覧表示されていることを確認します。
- 必要に応じて、Console で SSL を使用する チェックボックスを選択します。
- Directory Server ポートの SELinux ラベルを変更し、新しいポート番号を Directory Server ポリシーで使用できるようにします。以下に例を示します。
# semanage port -a -t ldap_port_t -p tcp 1636
警告SELinux ラベルがリセットされない場合、Directory Server は再起動できなくなります。 - Directory Server インスタンスを再起動します。