12.5.2. オブジェクトクラスの作成
オブジェクトクラス定義は、cn=schema エントリーの
objectclasses
属性です。objectclasses
属性の形式は以下のとおりです。
objectclasses: ( definition )オブジェクトクラス定義には複数のコンポーネントが含まれます。
- OID (通常はドット区切り番号)
- NAME 名前 形式の一意の名前
- DESC 説明 形式の説明
- SUP object_class の形式で、このオブジェクトクラスの上位または親のオブジェクトクラス。関連する親がない場合は、SUP top を使用してください。
- AUXILIARY という単語で、オブジェクトクラスを適用するエントリーのタイプを指定します。AUXILIARY は、任意のエントリーに適用できることを意味します。
- MUST の後に続く必要な属性のリスト。複数の属性を含めるには、グループを括弧で囲み、ドル記号 ($) で属性を区切ります。
- MAY の後に続く許可される属性のリスト。複数の属性を含めるには、グループを括弧で囲み、ドル記号 ($) で属性を区切ります。
LDAP コマンドを実行して cn=schema エントリーを変更することで、オブジェクトクラスの定義がカスタムスキーマファイル
99user.ldif
に追加されます。以下に例を示します。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x -v dn: cn=schema changetype: modify add: objectclasses objectclasses: ( 2.16.840.1133730.2.123 NAME 'examplePerson' DESC 'Example Person Object Class' SUP inetOrgPerson AUXILIARY MUST cn MAY (exampleDateOfBirth $ examplePreferredOS) )