2.5. 参照の使用
リファーラルは、特定の情報についてどのサーバーに接続するかをクライアントアプリケーションに通知します。このリダイレクトは、クライアントアプリケーションが、ローカルサーバーに存在しないディレクトリーエントリーを要求するか、メンテナンスのためにデータベースがオフラインになったときに発生します。本セクションでは、リファーラルに関する以下の情報を提供します。
ディレクトリーでリファーラル部分を使用する方法に関する概念情報は、『Red Hat Directory Server デプロイメントガイド』 を参照してください。
2.5.1. リファーラルモードでのサーバーの起動
リファーラルは、現在のサーバーが利用できない場合や、クライアントが現在のサーバーに保持されない情報を要求する場合に、クライアントアプリケーションを別のサーバーにリダイレクトするために使用されます。 たとえば、Directory Server の設定変更がある間に Directory Server を起動すると、そのサーバーが利用できない場合にすべてのクライアントを別のサプライヤーに参照します。リファーラルモードで Directory Server を起動するには、refer コマンドを使用します。
refer オプションを指定して nsslapd を実行します。
# ns-slapd refer -D /etc/dirsrv/slapd-instance_name [-p port] -r referral_url
/etc/dirsrv/slapd-instance_name
/ は、Directory Server 設定ファイルがあるディレクトリーです。これは、Red Hat Enterprise Linux 7 上のデフォルトの場所です。- port は、参照モードで開始する Directory Server のオプションのポート番号です。
- referral_url は、クライアントに返される参照先です。LDAP URL の形式は、「付録C LDAP URL」を参照してください。