4.4.2. Basic 認証について


Basic 認証は、ユーザーがリモートのアイデンティティープロバイダーに対して検証した認証情報を使用して OpenShift Container Platform にログインすることを可能にする汎用バックエンド統合メカニズムです。

Basic 認証は汎用性があるため、このアイデンティティープロバイダー使用して詳細な認証設定を実行できます。

重要

Basic 認証では、ユーザー ID とパスワードのスヌーピングを防ぎ、中間者攻撃を回避するためにリモートサーバーへの HTTPS 接続を使用する必要があります。

Basic 認証が設定されると、ユーザーはユーザー名とパスワードを OpenShift Container Platform に送信し、サーバー間の要求を行い、認証情報を Basic 認証ヘッダーとして渡すことで、これらの認証情報をリモートサーバーに対して検証することができます。このため、ユーザーはログイン時に認証情報を OpenShift Container Platform に送信する必要があります。

注記

これはユーザー名/パスワードログインの仕組みにのみ有効で、OpenShift Container Platform はリモート認証サーバーに対するネットワーク要求を実行できる必要があります。

ユーザー名およびパスワードは Basic 認証で保護されるリモート URL に対して検証され、JSON が返されます。

401 応答は認証の失敗を示しています。

200 以外のステータスまたは空でないエラーキーはエラーを示しています。

{"error":"Error message"}

sub (サブジェクト) キーを持つ 200 ステータスは、成功を示しています。

{"sub":"userid"} 1
1
このサブジェクトは認証ユーザーに固有である必要があり、変更することができません。

正常な応答により、以下のような追加データがオプションで提供されることがあります。

  • name キーを使用した表示名。以下に例を示します。

    {"sub":"userid", "name": "User Name", ...}
  • email キーを使用したメールアドレス。以下に例を示します。

    {"sub":"userid", "email":"user@example.com", ...}
  • preferred_username キーを使用した推奨ユーザー名。これは、固有の変更できないサブジェクトがデータベースキーまたは UID であり、判読可能な名前が存在する場合に便利です。これは、認証されたアイデンティティーの OpenShift Container Platform ユーザーをプロビジョニングする場合にヒントとして使われます。以下に例を示します。

    {"sub":"014fbff9a07c", "preferred_username":"bob", ...}
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