6.13.2. 仮想マシンの複数ネットワークへの割り当て
Container-native Virtualization は、仮想マシンの複数ネットワークへの接続を可能にする layer-2 vNIC ネットワーク機能を提供します。複数インターフェイスへのアクセスによって異なる既存のワークロードを持つ仮想マシンをインポートできます。また、仮想マシンをネットワーク経由で起動できるように PXE ネットワークを設定することもできます。
まず、ネットワーク管理者は Web コンソールまたは CLI で namespace のブリッジ NetworkAttachmentDefinition を設定します。次に、ユーザーは NIC を作成し、その namespace 内の Pod および仮想マシンをブリッジネットワークに割り当てることができます。
6.13.2.1. Container-native Virtualization ネットワークの用語集
Container-native Virtualization は、カスタムリソースおよびプラグインを使用して高度なネットワーク機能を提供します。
以下の用語は、Container-native Virtualization ドキュメント全体で使用されています。
- Container Network Interface (CNI)
- コンテナーのネットワーク接続に重点を置く Cloud Native Computing Foundation プロジェクト。Container-native Virtualization は CNI プラグインを使用して基本的な Kubernetes ネットワーク機能を強化します。
- Multus
- 複数の CNI の存在を可能にし、Pod または仮想マシンが必要なインターフェイスを使用できるようにするメタ CNI プラグイン。
- カスタムリソース定義 (CRD、Customer Resource Definition)
- カスタムリソースの定義を可能にする Kubernetes API リソース、または CRD API リソースを使用して定義されるオブジェクト。
- NetworkAttachmentDefinition
- Pod、仮想マシン、および仮想マシンインスタンスを 1 つ以上のネットワークに割り当てることを可能にする Multus プロジェクトによって導入される CRD。
- PXE (Preboot eXecution Environment)
- 管理者がネットワーク経由でサーバーからクライアントマシンを起動できるようにするインターフェイス。ネットワークのブートにより、オペレーティングシステムおよび他のソフトウェアをクライアントにリモートでロードできます。