12.4.3. 手動で定義される CSV フィールド


数多くの CSV フィールドは、生成される SDK 固有のマニフェスト以外のファイルを使用して設定することができません。これらのフィールドは、ほとんどの場合、人間が作成する、Operator および各種のカスタムリソース定義 (CRD) についての英語のメタデータです。

Operator 作成者はそれらの CSV YAML ファイルを直接変更する必要があり、パーソナライズ設定されたデータを以下の必須フィールドに追加します。Operator SDK は、必須フィールドのいずれかにデータが欠落していることが検出されると、CSV 生成に関する警告を送信します。

表12.5 必須
フィールド説明

metadata.name

CSV の固有名。Operator バージョンは、app-operator.v0.1.1 などのように一意性を確保するために名前に含める必要があります。

metadata.capabilities

Operator の成熟度モデルに応じた Operator の機能レベルオプションには、Basic InstallSeamless UpgradesFull LifecycleDeep Insights、および Auto Pilot が含まれます。

spec.displayName

Operator を識別するためのパブリック名。

spec.description

Operator の機能についての簡単な説明。

spec.keywords

Operator について記述するキーワード。

spec.maintainers

name および email を持つ、Operator を維持する人または組織上のエンティティー

spec.provider

name を持つ、Operator のプロバイダー (通常は組織)

spec.labels

Operator 内部で使用されるキー/値のペア。

spec.version

Operator のセマンティクスバージョン。 例: 0.1.1

spec.customresourcedefinitions

Operator が使用する任意の CRD。このフィールドは、CRD YAML ファイルが deploy/ にある場合に Operator SDK によって自動的に設定されます。ただし、CRD マニフェスト仕様にない複数のフィールドでは、ユーザーの入力が必要です。

  • description: CRD の説明。
  • resources: CRD によって利用される任意の Kubernetes リソース (例: Pod および StatefulSet)。
  • specDescriptors: Operator の入力および出力についての UI ヒント。
表12.6 オプション
フィールド説明

spec.replaces

この CSV によって置き換えられる CSV の名前。

spec.links

それぞれが name および url を持つ、Operator および管理されているアプリケーションに関する URL (例: Web サイトおよびドキュメント)。

spec.selector

Operator がクラスターでのリソースのペアの作成に使用するセレクター。

spec.icon

mediatypebase64data フィールドに設定される、Operator に固有の base64 でエンコーディングされるアイコン。

spec.maturity

このバージョンでソフトウェアが達成した成熟度。オプションに、planningpre-alphaalphabetastablematureinactive、および deprecated が含まれます。

上記の各フィールドが保持するデータについての詳細は、CSV spec を参照してください。

注記

現時点でユーザーの介入を必要とするいくつかの YAML フィールドは、Operator コードから解析される可能性があります。 このような Operator SDK 機能は、今後の設計ドキュメントで扱われます。

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