3.5. ファイアウォールの設定
ファイアウォールを使用する場合、OpenShift Container Platform が機能するために必要なサイトにアクセスできるように設定する必要があります。一部のサイトにはアクセスを常に付与し、クラスターをホストするために Red Hat Insights、Telemetry サービス、クラウドを使用したり、特定のビルドストラテジーをホストする場合に追加のアクセスを付与する必要があります。
3.5.1. OpenShift Container Platform のファイアウォールの設定
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ファイアウォールを、OpenShift Container Platform が必要とするサイトへのアクセスを付与するように設定する必要があります。
コントローラーノードのみで実行されるサービスとワーカーノードで実行されるサービスの設定に関する特別な考慮事項はありません。
手順
以下のレジストリー URL を許可リストに指定します。
URL 関数 registry.redhat.io
コアコンテナーイメージを指定します。
quay.io
コアコンテナーイメージを指定します。
sso.redhat.com
https://cloud.redhat.com/openshift
サイトでは、sso.redhat.com
からの認証を使用します。openshift.org
Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを提供します。
quay.io
などのサイトを許可リストに追加するには、*.quay.io
などのワイルドカードエントリーを拒否リストに加えないでください。ほとんどの場合、イメージレジストリーはコンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用してイメージを提供します。ファイアウォールがアクセスをブロックすると、初回のダウンロード要求がcdn01.quay.io
などのホスト名にリダイレクトされると、イメージのダウンロードが拒否されます。- ビルドに必要な言語またはフレームワークのリソースを提供するサイトを許可リストに指定します。
Telemetry を無効にしていない場合は、以下の URL へのアクセスを許可して Red Hat Insights にアクセスできるようにする必要があります。
URL 関数 cert-api.access.redhat.com
Telemetry で必須
api.access.redhat.com
Telemetry で必須
infogw.api.openshift.com
Telemetry で必須
Telemetry および
insights-operator
で必須Amazon Web Services (AWS) 、Microsoft Azure、または Google Cloud Platform (GCP) を使用してクラスターをホストする場合、クラウドプロバイダー API およびそのクラウドの DNS を提供する URL へのアクセスを付与する必要があります。
クラウド URL 関数 AWS
*.amazonaws.com
AWS サービスおよびリソースへのアクセスに必要です。AWS ドキュメントの AWS Service Endpoints を参照し、使用するリージョンを許可するエンドポイントを判別します。
oso-rhc4tp-docker-registry.s3-us-west-2.amazonaws.com
厳密なセキュリティー要件を適用する際に AWS サービスおよびリソースにアクセスするために必要です。AWS ドキュメントの AWS Service Endpoints を参照し、使用するリージョンを許可するエンドポイントを判別します。
GCP
*.googleapis.com
GCP サービスおよびリソースへのアクセスに必要です。GCP ドキュメントの Cloud Endpoints を参照し、API を許可するエンドポイントを判別します。
accounts.google.com
GCP アカウントへのアクセスに必要です。
Azure
management.azure.com
Azure サービスおよびリソースへのアクセスに必要です。Azure ドキュメントで Azure REST API Reference を参照し、API を許可するエンドポイントを判別します。
以下の URL を許可リストに指定します。
URL 関数 mirror.openshift.com
ミラーリングされたインストールのコンテンツおよびイメージへのアクセスに必要です。Cluster Version Operator には単一の機能ソースのみが必要ですが、このサイトはリリースイメージ署名のソースでもあります。
storage.googleapis.com/openshift-release
リリースイメージ署名のソース (ただし、Cluster Version Operator には単一の機能ソースのみが必要)。
*.apps.<cluster_name>.<base_domain>
Ingress ワイルドカードをインストール時に設定しない限り、デフォルトのクラスタールートへのアクセスに必要。
quay-registry.s3.amazonaws.com
AWS で Quay イメージコンテンツにアクセスするために必要。
api.openshift.com
クラスターに更新が利用可能かどうかを確認するために必要。
art-rhcos-ci.s3.amazonaws.com
Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージをダウンロードするために必要。
api.openshift.com
クラスタートークンに必須
cloud.redhat.com/openshift
クラスタートークンに必須
Operator にはヘルスチェックを実行するためのルートアクセスが必要です。具体的には、認証および Web コンソール Operator は 2 つのルートに接続し、ルートが機能することを確認します。クラスター管理者として操作を実行しており、
*.apps.<cluster_name>.<base_domain>
を許可しない場合は、これらのルートを許可します。-
oauth-openshift.apps.<cluster_name>.<base_domain>
-
console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain>
、またはフィールドが空でない場合にconsoles.operator/cluster
オブジェクトのspec.route.hostname
フィールドに指定されるホスト名。
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