3.2.3.2. Tang ディスク暗号化の有効化


以下の手順を使用して、OpenShift Container Platform のデプロイメント時に Tang モードのディスク暗号化を有効にします。

手順

  1. 暗号化の設定を設定し、openshift-install を実行してクラスターをインストールし、oc を使用してクラスターを操作するために Red Hat Enterprise Linux サーバーにアクセスします。
  2. 既存の Tang サーバーを設定するか、またはこれにアクセスします。手順については、NBDE (Network-Bound Disk Encryption) を参照してください。タグの表示についての詳細は、Securing Automated Decryption New Cryptography and Techniques を参照してください。
  3. クラスターについて Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) インストールを実行する際にネットワークを設定するためにカーネル引数を追加します。たとえば、DHCP ネットワークを設定するには、ip=dhcp を特定するか、またはカーネルコマンドラインにパラメーターを追加する際に静的ネットワークを設定します。DHCP と静的ネットワークの両方の場合、rd.neednet=1 カーネル引数も指定する必要があります。
重要

このステップを省略すると、2 番目の起動に失敗します。

  1. サムプリントを生成します。(まだインストールされていない場合は) clevis パッケージをインストールし、Tang サーバーからサムプリントを生成します。url の値を Tang サーバーの URL に置き換えます。

    $ sudo yum install clevis -y
    $ echo nifty random wordwords \
         | clevis-encrypt-tang \
           '{"url":"https://tang.example.org"}'
    
    The advertisement contains the following signing keys:
    
    PLjNyRdGw03zlRoGjQYMahSZGu9
    
    Do you wish to trust these keys? [ynYN] y
    eyJhbmc3SlRyMXpPenc3ajhEQ01tZVJiTi1oM...
  2. Base64 でエンコードされたファイルを作成します。値を Tang サーバーの URL (url) と生成したサムプリント (thp) で置き換えます。

    $ (cat <<EOM
    {
     "url": "https://tang.example.com",
     "thp": "PLjNyRdGw03zlRoGjQYMahSZGu9"
    }
    EOM
    ) | base64 -w0
    
    ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K
  3. TPM2 の例の source を、ワーカーおよび/またはマスターノードのサンプルのいずれか、またはそれら両方の Base64 でエンコードされたファイルに置き換えます。

    重要

    rd.neednet=1 カーネル引数を追加する必要があります。

    $ cat << EOF > ./99-openshift-worker-tang-encryption.yaml
    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: MachineConfig
    metadata:
      name: worker-tang
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker
    spec:
      config:
        ignition:
          version: 2.2.0
        storage:
          files:
          - contents:
              source: data:text/plain;base64,e30K
              source: data:text/plain;base64,ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K
            filesystem: root
            mode: 420
            path: /etc/clevis.json
      kernelArguments:
        - rd.neednet=1 1
    EOF
    1
    必須。
    $ cat << EOF > ./99-openshift-master-tang-encryption.yaml
    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: MachineConfig
    metadata:
      name: master-tang
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: master
    spec:
      config:
        ignition:
          version: 2.2.0
        storage:
          files:
          - contents:
              source: data:text/plain;base64,e30K
              source: data:text/plain;base64,ewogInVybCI6ICJodHRwczovL3RhbmcuZXhhbXBsZS5jb20iLAogInRocCI6ICJaUk1leTFjR3cwN3psVExHYlhuUWFoUzBHdTAiCn0K
            filesystem: root
            mode: 420
            path: /etc/clevis.json
      kernelArguments:
        - rd.neednet=1 1
    EOF
    1
    必須。
  4. 残りの OpenShift Container Platform のデプロイメントを継続します。
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