1.5. バグ修正


apiserver-auth

  • 以前のバージョンでは、ブラウザーベースのログインのみが設定されている場合にユーザーが CLI からログインしようとすると、ユーザー名とパスワードの入力を要求するプロンプトが出されました。ブラウザーベースのログインのみが設定されている場合にユーザーが CLI からログインを試行すると、ログイントークンの取得方法を説明するメッセージが表示されるようになりました。(BZ#1671604)
  • 以前のバージョンでは、競合状態により、マウントされた提供証明書が変更または表示されても認識されず、提供証明書は HTTPS エンドポイントのメトリクススクレーパーによって信頼されませんでした。競合状態が取り除かれ、library-go をベースとする Operator は提供証明書を正しく再読み込みできるようになりました。(BZ#1779438)
  • 以前のバージョンでは、IPv6 アドレスが使用されている場合に、Kubernetes API サーバーサービスネットワークアドレスが適切に処理されませんでした。OAuth プロキシーは、IPv6 アドレスで動作する場合に Kubernetes API サーバーに正しく接続できるようになりました。(BZ#1789462)

Build

  • ビルドを開始する前に、OpenShift Container Platform ビルダーは提供された Dockerfile を解析し、ビルドに使用する修正バージョンの再構築を行い、ラベルを追加し、 FROM 命令で名前が付けられたイメージの置き換えを処理します。生成された Dockerfile は ENV および LABEL 命令を常に正しく再構築する訳ではありませんでした。生成された Dockerfile には元の Dockerfile には含まれない = 文字が含まれることがあり、これにより、ビルドは構文エラーを出して失敗しました。今回のバグ修正により、変更した Dockerfile を生成する際に、ENV および LABEL 命令の元のテキストがそのまま使用されるようになりました。その結果、ビルドプロセスでは、ENV および LABEL の命令に構文エラーが出されなくなりました。(BZ#1821860)
  • JenkinsPipeline ビルドストラテジーは OpenShift Container Platform 4.3.0 では非推奨になりました。代わりに Jenkins または OpenShift Pipeline で Jenkinsfile オブジェクトを直接使用します。(BZ#1804976)
  • ビルドラベルの生成と検証は Kubernetes の期待値に完全に対応していませんでした。ビルドは無効なラベルのエラーを出して特定の BuildConfig オブジェクト名で失敗する可能性がありました。今回のバグ修正により、ビルドコントローラーおよびビルド API サーバーが更新され、完全な Kubernetes 検証ルーチンを使用して、追加されたビルドラベルが Kubernetes ラベルの基準を満たすようになりました。その結果、有効な BuildConfig オブジェクト名を持つビルドは、ビルドラベルの値が無効であるという理由で失敗しなくなりました。(BZ#1804934)
  • 以前のバージョンでは、Samples Operator の samplesRegistry フィールドが変更され、これがイメージストリームのインポートエラーを生じさせる場合、イメージストリームのステータスを表示する際に Samples Operator が設定変更を取得していないかのように表示されました。Samples Operator の samplesRegistry フィールドが変更され、これがイメージストリームのインポートエラーを生じさせる場合、新たな失敗の理由がイメージストリームのステータスに適切に表示されるようになりました。(BZ#1795705)
  • 以前のバージョンでは、RUN 命令の後に、OpenShift Container Platform ビルダーは作成された各バインドマウントのアンマウントを試行し、プロセスで発生したエラーをログに記録していました。ビルダーは最上位のディレクトリーのみをアンマウントし、カーネルがバインドマウントをアンマウントするようになりました。エラーが発生することはなくなり、そのためエラーの報告がなくなりました。(BZ#1772179)
  • 以前のバージョンでは、ビルドストラテジーで incremental および forcePull フラグの両方を true に設定すると、ビルドでイメージのプルにイメージをプッシュするための認証情報が使用される可能性がありました。その結果、プライベートレジストリーからのイメージのプルが失敗しました。ビルドイメージは、incremental および forcePull の両方が true に設定されている場合にレジストリーのプッシュおよびプルの認証情報を適切に管理できるようになりました。(BZ#1774492)
  • コマンド oc new-build には、oc new-app コマンドで利用可能な --insecure-registries フラグがありませんでした。このフラグにより、セキュアでないイメージの参照 URL をソースとして使用できました。そのため、oc new-build 呼び出しは、ビルドのベースイメージとして指定される HTTP ベースのイメージ参照を使用して HTTPS 接続を試行する際にエラーを受信しました。--insecure-registries オプションが oc new-build コマンドに追加され、ユーザーは、セキュアでないレジストリーをベースイメージとして参照するビルドを作成できるようになりました。(BZ#1780714)

Cloud Credential Operator

  • Cloud Credential Operator (CCO) は、CCO が無効にされている場合でも、条件と共に CredentialsRequest CR について報告しました。アラートは、Operator が無効にされるように設定されている場合でも表示されました。今回のバグ修正により、CCO が disabled に設定されている場合は条件が報告されなくなりました。(BZ#1794536)
  • CredentialsRequest CR を調整すると、すでに存在するロール割り当ての作成が試行され、Microsoft Azure ログに create role assignment エラーが表示されました。今回のバグ修正により、すでに存在するロールの割り当ての有無がチェックされ、存在する場合には作成されなくなりました。その結果、Azure ログのエラーメッセージの数も少なくなりました。(BZ#1776079)

コンソール kubevirt プラグイン

  • アノテーションを使用せずに仮想マシンテンプレートを選択すると、仮想マシンウィザードが予期せずに閉じました。仮想マシンウィザードで、アノテーションのないテンプレートを使用できるようになりました。(BZ#1776190)
  • 以前のバージョンでは、URL をディスクイメージソースとして使用する仮想マシンテンプレートを作成する場合、テンプレートの使用時に作成される仮想マシンについて永続ボリューム要求 (PVC) は作成されませんでした。このようなテンプレートから仮想マシンを新規に作成する場合、PVC のクローンが作成され、ディスクイメージに使用できるようになりました。(BZ#1779116)
  • 以前のバージョンでは、テンプレート内のメモリーおよびストレージの値を解釈する際に異なる単位が使用されていたため、仮想マシンの作成要求が失敗していました。仮想マシンテンプレートのメモリーおよびストレージの値には、Gi 単位が一貫して使用されるようになりました。(BZ#1792101)
  • 以前のバージョンでは、仮想マシンウィザードは、仮想マシンテンプレートのディスク設定を無視していました。仮想マシンウィザードでは、テンプレートで指定されている場合にディスク設定を使用できるようになりました。(BZ#1782434)
  • 以前のバージョンでは、UI で失敗した仮想マシンの移行が成功したと報告されていました。仮想マシンの移行時に、UI は仮想マシンの移行に失敗するとそれを正確に報告するようになりました。(BZ#1785344)
  • 以前のバージョンでは、仮想マシンに複数の CD-ROM ドライブが定義されている場合、各 CD-ROM のダイアログを保存してから再度開くことなしにその ドライブを削除することはできませんでした。複数の CD-ROM ドライブを、ダイアログを保存したり再度開いたりせずに削除できるようになりました。(BZ#1786070)
  • 以前のバージョンでは、YAML が無効であったため、仮想マシンウィザードによって使用されるデフォルトの YAML で仮想マシンを作成することができませんでした。ウィザードで仮想マシンを作成する際に、デフォルトの仮想マシンテンプレートを使用できるようになりました。(BZ#1808304)
  • 以前のバージョンでは、テンプレート YAML のブート順序が認識されないため、ビジュアルエディターを使用して起動順序を変更することはできませんでした。ビジュアルエディターを使用してブート順序を変更できるようになりました。(BZ#1789269)

イメージ

  • oc tag コマンドは、ImageStreamTag オブジェクトがアクセスできない場合にイメージストリームを更新しませんでした。このコマンドは、新規タグが作成されたと報告しますが、実際は作成されませんでした。今回のバグ修正により、oc tag コマンドが更新され、ImageStreamTag API のパーミッションがない場合でも、タグが実際に作成されるようになりました。(BZ#1746149)
  • Base64 がパディングされているか/いないかを検出する際に、デコーダーは文字列の長さに依存していました。そのため、デコーダーは空白を含むプルシークレットを処理できませんでした。今回のバグ修正により、文字列の末尾にパディング記号があるかどうかのチェックが行われるようになりました。その結果、空白のあるプルシークレットを使用してイメージをプルできるようになりました。(BZ#1776599)

イメージレジストリー

  • 以前のバージョンでは、イメージレジストリー Operator は、非管理 (unmanaged) 状態の場合に新規バージョンを報告しませんでした。これによりアップグレードがブロックされました。今回のバグ修正により、イメージレジストリー Operator が非管理状態でも正確なバージョンを報告するようになり、アップグレードが正常に実行されるようになりました。(BZ#1791934)
  • 以前のバージョンでは、nodeca デーモンセットは NoSchedule テイントを容認しませんでした。これにより、ノード上で Pod が欠落する状態が生じました。今回のバグ修正により容認が追加され、テイントが付けられたノードが nodeca デーモンセットから更新を受信するようになりました。(BZ#1785115
  • イメージレジストリー Operator は、RWO ボリュームと互換性がないローリング更新ストラテジーを使用しており、RWO ボリュームを使用することができませんでした。今回のバグ修正により、イメージレジストリー Operator はローリング更新ストラテジーを選択できるようになり、高可用性のない設定 (単一のレプリカのみを持つ設定など) の RWO ボリュームでデプロイできるようになりました。(BZ#1798759)
  • 以前のバージョンでは、イメージレジストリー Operator はストレージの削除時にストレージのステータスをクリーンアップしませんでした。レジストリーが Managed 状態に戻ると、ブートストラップする必要があるストレージを検出できませんでした。今回のバグ修正により、イメージレジストリー Operator はストレージのステータスをクリーンアップし、Operator が Managed 状態に戻る際にストレージを作成できるようになりました。(BZ#1787488)

インストーラー

  • インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーで AWS でプロビジョニングしたクラスターの以前のバージョンには、TCP および UDP ポート 30000-32767 でコントロールプレーンホストからワーカーへのトラフィックを許可するセキュリティーグループルールが含まれていません。このため、新規の OVN Networking コンポーネントは意図された通りに機能しません。今回のリリースより、必要なセキュリティーグループルールがこれらのクラスターに追加され、TCP および UDP ポート 30000-32767 でのコントロールプレーンとワーカーマシン間の通信が可能になり、OVN Networking コンポーネントが意図された通りに機能するようになりました。(BZ#1763936)
  • 以前のバージョンでは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) ノードでのアップグレードプロセスはブロックされていました。プロキシーの背後からイメージをプルできない場合に、マシン設定の不要な適用ステップが失敗しました。この不要なステップが削除され、プロキシーの背後での RHEL ノードへのアップグレードを正常に実行することができます。(BZ#1786297)
  • 以前のバージョンでは、RHEL 7 ノードをバージョン 4.2.12 からアップグレードすると、マシン設定が MCO によって適切に更新されませんでした。パッケージが更新したファイルをローカルディスクにインストールするため、MCO は RHEL ノードで設定の更新を処理しませんでした。今回のリリースにより、マシン設定の適用ステップが復元し、イメージのプルプロセスをプロキシーの背後で実行できるようになりました。マシン設定はパッケージの更新後に正しく適用され、RHEL 7 ノードでのアップグレードは正常に実行できます。(BZ#1792139)

kube-apiserver

  • 集約された API サーバーステータスのメトリクスは存在しますが、それらのアラートは提供されませんでした。今回のリリースより、集約された API が短期間に多くのエラーを報告するとエラーが表示されるようになりました (これは、サービスの可用性が頻繁に変更されることを示すためです)。(BZ#1772564)

kube-controller-manager

  • 以前のバージョンでは、証明書が適切に伝播されていなかったため、クラウドプロバイダーは man-in-the-middle プロキシーの背後で初期化できませんでした。今回のリリースより、証明書は kube-controller-manager に適切に伝播され、クラウドプロバイダーは man-in-the-middle プロキシーと予想通りに機能するようになりました。(BZ#1772756)

ロギング

  • 以前のバージョンでは、Fluentd プラグインを使用し、syslog プロトコル (RFC 3164) を使用してログを外部システムに転送することができました。OpenShift Container Platform 4.3 に追加されたログ転送 API では、syslog を使用してログ転送を設定するプロセスを変更しました。そのため、OpenShift Container Platform 4.2 と同じ方法を使用してログを転送できなくなりました。この変更に対応するために新たなプロセスが設定され、syslog プロトコルを使用したログ転送が許可されるようになりました。この変更は OpenShift Container Platform 4.3.7 にバックポートされました。そのため、引き続きログを外部 syslog サーバーに転送できます。(BZ#1799024)

Machine Config Operator

  • Kuryr などの一部のアプリケーションは HAProxy タイムアウト値による影響を受ける可能性があるため、API LB には 24 時間のタイムアウト値が使用されていました。HAProxy の再読み込み操作が短期間に複数回トリガーされた場合には、HAProxy プロセスが多数累積される可能性があります。今回のバグ修正により、デフォルトタイムアウトの 120 秒後に SIGTERM が終了していない古い HAProxy プロセスに強制的に送信されるようになりました。その結果、長い期間存在する重複した HAProxy プロセスの数が減ります。(BZ#1771566)

メータリング Operator

  • メータリングは S3 バケットデータを管理したり、削除したりしません。レポートを削除する際に、メータリングデータを保存するために使用される S3 バケットは手動でクリーンアップする必要があります。S3 バケットに保存されているレポーティングデータを手動で消去せず、同じレポートが再作成される場合には、元のレポーティングデータが引き続き存在するため、行エントリーの重複が生じます。(BZ#1728350)

モニタリング

  • OAuth プロキシーコンテナーの readiness プローブの設定が正しくないため、コンテナーログのエラーメッセージが 10 秒ごとに増加していました。readiness プローブが適切な設定で設定されるようになりました。その結果、エラーメッセージはログに表示されなくなりました。(BZ#1658899)
  • cluster-reader ロールにはノードまたは Pod メトリクスを表示するパーミッションがないため、そのロールにバインドされたユーザーは、oc top node などのコマンドを使用してメトリクスにアクセスできませんでした。cluster-reader ロールが更新され、メトリクスの表示を許可するパーミッションが含まれるようになりました。(BZ#1723662)
  • 新たな実験的な Prometheus ユーザーインターフェイスがアップストリームで導入されました。この新規の実験的なインターフェイスは完全にテストされておらず、まだ安定していません。そのため、実験的なインターフェイスからデフォルトインターフェイスに切り替えると、空のページが返されました。この問題を回避するために、実験的な UI へのリンクが非表示にされています。その結果、実験的な Prometheus インターフェイスにアクセスできなくなっています。(BZ#1781415)
  • OpenShift Container Platform は一部の記録ルールを正しく評価せず、その記録ルールから生成されたメトリクスが欠落していました。記録ルールは修正されました。すべての記録ルールで評価を正常に実行できるようになりました。(BZ#1807843, BZ#1779324)

ネットワーク

  • 以前の Egress IP バグ修正では Egress IP の削除後に完全にクリーンアップを実行できず、無害な余分の iptables ルールがノードに残される可能性がありました。今回のバグ修正により、余分のルールが使用されなくなった場合にそれらが削除されるようになりました。(BZ#1787488)
  • 以前のバージョンでは、httpProxy または httpsProxy ホスト名を大文字で使用すると、CNO が fatal (致命的) の状態になりました (これは RFC 3986 の違反を意味します)。そのため、CNO は動作していませんでした。今回のバグ修正により、これが golang url.ParseRequestURI で解析されるようになりました (これにより、RFC 3986 およびいくつかの RFC が適切に実装されます)。そのため、httpProxy および httpsProxy で大文字を使用できるようになりました。(BZ#1802606)
  • 以前のバージョンでは、SDN で使用される kubelet が使用する kubeconfig がそのパスを変更することにより、SDN に空のファイルの解析を試行する null 逆参照 (null dereference) が含まれました。今回のバグ修正により、SDN は古いパスと新しいパスの両方を処理できるようになりました。(BZ#1781707)

ノード

  • 以前のバージョンでは、kubelet 証明書の有効期限が切れるとアラートが発行されませんでした。そのため、管理者が認識しない状態で kubelets が機能を停止しました。今回の修正により、期限切れの証明書を報告する server_expiration_renew_errors メトリクスが追加されました。(BZ#1767523)
  • Conmon は kubelet exec liveness プローブでタイムアウトが生じました。これにより、一部の exec プローブが失敗し、コンテナーが強制終了し、再起動していました。exec liveness プローブが想定通りに機能するようになりました。(BZ#1817568)
  • ノードの再起動時に、CRI-O は Pod が復元されない場合に IP アドレスを適切にクリーンアップしませんでした。これにより、ノード IP が使い切られ、Pod が起動しなくなりました。再起動後に Pod を復元できない場合、Pod ネットワークは破棄され、今後の使用のために IP アドレスが解放されるようになりました。(BZ#1781824)
  • CRI-O が起動しないため、RHEL 7 を OpenShift Container Platform クラスターに追加できませんでした。この問題は Conmon パッケージの問題によって発生しました。今回のリリースの修正により Conmon が修正され、RHEL 7 を OpenShift Container Platform クラスターに追加できるようになりました。(BZ#1809906)
  • Horizontal Pod Autoscaler (HPA) は終了した init コンテナーからメトリクスを受信しませんでした。この問題は、終了した init コンテナーのゼロベースのメトリクスを送信することにより修正され、HPA が init コンテナーを使って Pod で分析を実行できるようになりました。(BZ#1814283)
  • kubelet メトリクスエンドポイントは定期的に 500 ステータスコードを返し、Prometheus が kubelet エンドポイントおよびノードのメトリクスを収集することを防いでいました。500 コードはメトリクスストリームに混在する実行されないコンテナーによって生じ、これにより重複するメトリクスが挿入されました。このバグは修正され、メトリクスは kubelet から正しく報告されるようになりました。(BZ#1748073)

oc

  • oc logs コマンドは、OpenShift CLI の内部コードが API の新規バージョンをサポートしないため、一部のリソースについてのエラーを返しました。OpenShift CLI がすべての既知の API タイプおよびバージョンをサポートするようになり、oc logs がすべてのリソースで機能するようになりました。(BZ#1774366)
  • --since 引数を指定して oc adm node-logs コマンドを実行すると、エラーが発生しました。これは予想されるタイムスタンプ形式にある入力ミスによって生じました。入力ミスが修正され、oc adm node-logs--since 引数と共に機能するようになりました。(BZ#1779563)

openshift-apiserver

  • 以前のバージョンでは、Helm 3.0.0+ は OpenShift Container Platform オブジェクトと共に機能しませんでした。これにより、有効な Helm チャートのデプロイの試行時にエラーが生じました。今回の更新により、OpenShift Container Platform オブジェクトと共に Helm チャートをデプロイできるようになりました。(BZ#1773682)

openshift-controller-manager

  • 以前のバージョンでは、openshift-controller-manager メトリクスは 1.16 Kubernetes Prometheus レジストリーに正しく登録されませんでした。そのため、OpenShift Container Platform コントロールプレーンのメトリクスが欠落していました。今回の更新により、openshift-controller-manager メトリクスが適切に登録され、欠落していた OpenShift Container Platform コントロールプレーンメトリクスが復元されています。(BZ#1810304)
  • 以前のバージョンでは、プルシークレットは、関連付けられたトークンが削除される際に削除されないことがありました。そのため、プルシークレットは Kubernetes サービスアカウントに関連付けられたままになりました。今回の更新により、プルシークレットと関連付けられたトークンシークレットの所有者への参照が設定されました。これで、プルシークレットが削除されると、関連付けられたトークンも削除されます。(BZ#1806792)
  • 以前のバージョンでは、内部レジストリーでプルシークレットを作成するためのレート制限が低くされていました。これにより、短時間で多数の namespace が作成されると待機時間が長くなっていました。今回の更新により、内部レジストリーでプルシークレットを作成するためのレート制限が引き上げられました。プルシークレットは、負荷が大きい場合でも迅速に作成できるようになりました。(BZ#1819849)

RHCOS

  • ネットワークチーミングが Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) でサポートされるようになりました。teamd および NetworkManager-team RPM が RHCOS に追加され、チーミング対象のネットワークデバイスのセットアップおよび管理が可能になりました。(BZ#1758162)

サンプル

  • IPv6 は registry.redhat.io ではサポートされていませんでした。つまり、すべての Red Hat サンプルが registry.redhat.io でホストされるため、Samples Operator ではイメージストリームのインストールの試行が意図されていませんでした。IPv6 は Red Hat および OpenShift Container Platform の主要な機能として取り組まれており、Samples Operator による IPv6 での OpenShift Container Platform のインストールによって破損が生じることはなくなりました。(BZ#1788676)
  • 以前のバージョンでは、Samples Operator は s390x または ppc64le で実行される際にそのバージョンを報告しなかったため、それらのアーキテクチャーへのインストールは正常に完了しませんでした。今回の修正により、Samples Operator がそのバージョンを正しく報告し、s390x または ppc64le へのインストールを防ぐことがなくなりました。(BZ#1779933)
  • 以前のバージョンでは、最新の Java 11 イメージストリームタグはイメージストリームの詳細ページのバージョンに正しくリンクされませんでした。つまり、ImageStreamTag オブジェクトを Web コンソールから検査することができませんでした。今回の修正により、Java 11 の正しい ImageStreamTag 仕様を Web コンソールから適切に検査できるようになりました。(BZ#1778613)
  • 以前のバージョンでは、コントローラーマネージャーが起動直後の、イメージストリームメタデータが更新される前にイメージストリームにアクセスした場合、イメージストリームのローカル参照設定が無視される可能性がありました。これにより、プライベートレジストリーでサポートされるイメージストリームへの要求が失敗していました。今回の更新により、コントローラーマネージャーはメタデータの初期化が完了した後にイメージストリームのキャッシュを更新するようになりました。これにより、起動直後でも正確なローカル参照イメージストリームポリシーが作成されます。(BZ#1775973)

ストレージ

  • storage-class アノテーションがローカルストレージ Operator の storageClassName の代わりに使用される場合に、Pod はスケジュールされず、PVC は保留中のままになる可能性があります。今回の修正により、Kubernetes スケジューラーは、Pod およびその PVC の評価時に、volume.beta.kubernetes.io/storage-class および PVC.Spec.StorageClassName の両方をチェックするようになりした。StorageClass を参照するためにベータアノテーションを使用する Pod がスケジュールされ、これを実行できるようになりました。(BZ#1791786)
  • 以前のバージョンでは、Kubernetes は、ボリュームマウントが CSI ドライバーによる完了前にタイムアウトしている際に Pod が削除されると CSI ボリュームをアンマウントしませんでした。これにより、Kubernetes が認識しない状態でボリュームがノードにマウントされました。その結果、ボリュームはその他の場所にマウントすることができませんでした。今回の修正により、Kubernetes は CSI ドライバーがタイムアウトや他の同様の一時的なエラーを返した後の最終的な成功またはエラーを待機するようになりました。Kubernetes はボリュームがマウントまたはアンマウントされたかどうかを認識し、Pod の削除時に発生する可能性のあるマウントをクリーンアップできるようになりました。(BZ#1745776)

テンプレート

  • --param-file オプションを oc new-app または oc process などのテンプレート処理コマンドと共に使用する場合、ファイルのサイズが 64K を上回る場合、ファイルは完全に読み取られません。これにより、--param-file を使用した oc ベースのテンプレート処理が失敗します。OpenShift Container Platform では、--process-file で指定されるファイルのサイズをチェックし、ファイル全体を読み取るために使用されるパラメーターを拡張できます。64K を超えるファイルを参照する --param-file を指定した oc ベースのテンプレート処理が機能するようになりました。(BZ#1748061)
  • 以前のバージョンでは、プロジェクト作成に使用される new-app/new-build サンプルのいずれかにより、FIPS 環境でエラーが発生することがありました。これはこれらのサンプルが FIPS に準拠していないために生じました。今回のリリースより、FIPS 準拠の new-app/new-build サンプルのみが新規プロジェクト作成に表示され、ユーザーは FIPS 環境でそれらのサンプルを使用できるようになりました。(BZ#1774318)

Web コンソール (Administrator パースペクティブ)

  • 以前のバージョンでは、cluster-admin 権限を持たないユーザーに対して、OpenShift Console ビルドページの Rebuild アクションが誤って無効にされていました。今回のリリースよりこの問題は解決され、このアクションがビルドのクローン作成パーミッションを持つ通常ユーザーに対して適切に有効にされるようになりました。(BZ#1774842)
  • 以前のバージョンでは、クラスター管理者のみがコンソールの YAML エディターで ConsoleYAMLSample リソースを使用して作成された YAML テンプレートのサンプルを表示できました。今回のリリースにより、すべてのユーザーがこれらのテンプレートを表示できるようになりました。(BZ#1783163)
  • cron ジョブの一覧ページで、Starting Deadlines Seconds または Concurrency Policy フィールドによるソートが正しく実行されませんでした。今回のリリースにより、sortField が更新され、cron ジョブを適切にソートできるようになりました。(BZ#1787096)
  • Local Volumes ページには、コンテンツの重複を発生させた条件により重複したコンテンツが表示されました。今回のリリースより、これらの条件はステータス記述子から削除され、コンテンツは重複しなくなりました。(BZ#1776131)
  • Role Bindings ページには、プロジェクトのないユーザー向けのクリック不可能な Create Binding ボタンがありました。今回のリリースにより、Create Binding ボタンはプロジェクトを持たないユーザーに表示されなくなりました。(BZ#1785487)
  • 以前のバージョンでは、OLM 記述子を持つ一部の必須フィールドには、Web コンソールの Create Operand フォームで必要な赤いアスタリスクが欠落していました。今回のリリースでは、必須フィールドすべてに適切にラベルが付けられるようになりました。(BZ#1779858)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールでマシンまたはレプリカのカウント値に負の値を設定できました。今回のリリースでは、0 未満の値を設定することはできません。(BZ#1780367)
  • 以前のバージョンでは、PodRing GUI コンポーネントには、Deployment Config Page ページでカウントが更新されてから Actions および Edit Count をクリックして同じページでこれを再度更新した場合に正確な Pod 数が反映されませんでした。たとえば、Pod 数が Deployment Config PageEdit Count を使用して 5 から 10 Pod に増加し、ユーザーがup矢印を使用して PodRing コンポーネントの数を増やすと、PodRing カウンターは 10 から 11 ではなく 5 から 6 Pod に誤って増加しました。今回の更新により、Deployment Config PageEdit Count を使用して変更が加えられると、PodRing コンポーネントが正確に更新された Pod 数を表示するようになりました。さらに、ユーザーが PodRing コンポーネントで up または down 矢印をクリックすると、Pod 数は正確に更新されます。(BZ#1787210)
  • 以前のバージョンでは、ユーザーは Web コンソールの Installed Operators ページでクラスタースコープのオペランドを編集できませんでした。その代わりに、オペランド YAML エディターについての HTTP の 404 Not Found クライアントエラーの応答コードが Web ブラウザーの発生しました。今回の更新により、Web コンソールでオペランド YAML エディターの新規 Web ブラウザーが正常に開けるようになり、これによりユーザーはクラスタースコープのオペランドを更新できるようになります。(BZ#1781246)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールでは、ConsoleExternalLogLink URL テンプレートで複数回発生する変数のすべてのインスタンスを置き換えませんでした。その代わりに、変数の最初の式のみが置き換えられました。今回の更新により、コンソールがテンプレートの変数のすべてのインスタンスを正しい値に問題なく置き換えるようになりました。(BZ#1781827)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールの Operator Details ページ上の Subscription Overview からの InstallPlan リソースへのリンクが破損していました。これにより、ユーザーが Web コンソールで InstallPlan を承認することは容易ではありませんでした。InstallPlan を承認するリンク (1 requires approval の出力を表示するリンクなど) が予想通りに機能するようになりました。(BZ#1783651)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールの OperatorHub Details ページの Source タブでユーザーがソース名を使用してフィルターするとエラーが発生していました。このフィルターは修正され、ユーザーがソース名を入力すると予想通りに機能するようになりました。(BZ#1786418)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールの Explore ページの Endpoints リソースについての API ドキュメントがありませんでした。説明やスキーマ情報などを含む API ドキュメンテーションが Endpoints リソースで利用できるようになりました。(BZ#1794754)
  • 以前のバージョンでは、無効な OLM 記述子が Operator によって設定されている場合、Web コンソールではオペランドを表示できませんでした。その結果、エラーが予想される Web コンソールページで発生していました。今回の更新により、無効な OLM 記述子が許容され、コンソールにオペランドの詳細が正しく表示されるようになりました。(BZ#1797727)
  • 以前のバージョンでは、一部のステータス値にアイコンが関連付けられませんでした。そのため、アイコンと共に表示される値もあれば、表示されない値もありました。アイコンが定義され、それらのアイコンがすべての値と共に表示されるようになりました。(BZ#1780629)
  • 以前のバージョンでは、コンソールはルーティングラベルの特殊文字を確認しないため、以下のエラーが発生する可能性がありました。

    AlertmanagerFailedReload Alert:
    Reloading Alertmanager's configuration has failed for openshift-monitoring/alertmanager-main-x.

    Create Receiver フォームでは、ラベル名が有効な文字のみに制限されるようになりました。(BZ#1784725)

  • 以前のバージョンでは、Operator が無効な K8sResourceLink OLM 記述子を宣言した場合、Web コンソールは空のページを表示していました。コンソールが正しくない K8sResourceLink 記述子を許容することにより、空のページが表示されなくなりました。(BZ#1795407)
  • 以前のバージョンでは、必要な Operator リソースを Web UI から変更しても、それらの Operator の YAML ファイルは更新されませんでした。YAML ファイルは予想通りに更新されるようになりました。(BZ#1797769)
  • 以前のバージョンでは、アラートがサイレンスにされた後に、それらのアラートは通知ドロワーに保持されました。サイレンスにされたアラートは通知ドロワーに保持されなくなりました。(BZ#1808062)
  • Web コンソールビルドのバグにより、特定のページのランタイムエラーが発生する場合がありました。このバグは修正されました。(BZ#1818978)
  • Web コンソールのクエリーブラウザーの結果は、ハードコーディングされたソートでレンダリングされ、カスタムソートを使用した場合とは異なる結果がレンダリングされます。ハードコーディングされたソートが削除され、クエリー結果にカスタムソートが反映されるようになりました。(BZ#1808437)
  • コンソールの Compute Machine Config Pools Create Machine Config Pool ボタンを使用して新規の MachineConfigPool を作成すると、ノードに一致しない MachineConfigPool が生成されます。これは、一致するノードを選択するために spec.machineSelector キーを使用するテンプレートによって生じます。ただし、このキーは API によって認識されません。ノードを選択する正しいキーは spec.nodeSelector です。ノードを選択するためのキーが更新され、GUI に適切なノードに一致するマシンセレクターが表示されるようになりました。(BZ#1818944)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソール Pod ターミナルは Unicode 文字を正しく処理しませんでした。この問題は修正され、Unicode 文字が正しく表示されるようになりました。(BZ#1821285)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールのワークロードページのボリューム表が、ページをスクロールすると部分的に非表示になる場合がありました。このバグは修正されています。(BZ#1822195)
  • 以前のバージョンでは、レポートおよびレポートクエリーの作成に使用されるデフォルトのテンプレートは、v1 ではなく apiVersion v1alpha を使用していました。アルファバージョンの番号が付けられたテンプレートは依然として機能しましたが、それらのケースサポートは処理されない可能性がありました。このテンプレートは apiVersion: metering.openshift.io/v1 を使用するように更新されました。(BZ#1772694)
  • Web コンソールの Dashboard をクリックして Dashboard 内でナビゲーションアイテムを選択すると、選択された複数のナビゲーションアイテムが強調表示されたままになります。今回のバグ修正により、複数のナビゲーションアイテムが同時に強調表示されなくなるように新たな CSS ルールが適用され、アクティブなナビゲーションアイテムのみが強調表示されるようになりました。(BZ#1774702)

Web コンソール (Developer パースペクティブ)

  • Microsoft Edge ブラウザーは、スクロールに使用される機能を認識しませんでした。ログ画面で読み込みができず、エラーが出されました。スクリーンリーダーのサポートが有効になり、ログがレンダリングされるようになりました。(BZ#1777980)
  • Service YAML ファイルなどの Serverless リソースは、v1 ではなく、v1beta1 として一覧表示されます。ただし、v1beta1 は非推奨とされています。今回のバグ修正により、apiVersionv1 に更新されています。(BZ#1796421)
  • トポロジーのサービスバインディング要求 (SBR) は、とポロジー ビュー内の Revisions に関連付けられます。そのため、新規リビジョンは関連付けられたシークレットを取得しません。SBR は knative サービスを通過することで、 シークレットが挿入され、そこから新規リビジョンが作成されるようになります。(BZ#1798288)
  • KnativeServing リソース serving.knative.dev の API グループが非推奨となり、これは Serverless Operator バージョン 1.4 の operator.knative.dev に変更されました。Serverless Operator の次のリリースでは、serving.knative.dev は古くなります。(BZ#1800598)
  • コンテナーイメージのデプロイメントでは、内部イメージストリームが knative に選択されている場合、knative は新規イメージストリームの作成を試行しますが、これは失敗する可能性があります。内部イメージストリームを knative サービスとしてデプロイすることはできません。内部イメージの選択用のイメージストリームはすでに存在するため、新規に作成する必要はありません。(BZ#1808280)
  • Kubernetes デプロイメントでは、外部イメージレジストリーからのイメージに openshift/hello-world:1.0 などのタグがある場合、タグは適用されていませんでした。ユーザーはタグを使用して外部イメージをインポートできませんでした。今回のバグ修正により、デプロイメントに適したタグが渡されるようになりました。(BZ#1801736
  • 以前のバージョンでは、2 つの連続するロールアウトが失敗すると、Topology ビューは最後のアクティブなリビジョンを表示するのではなく、失敗した Pod を表示していました。今回のバグ修正により、ロールアウトが失敗すると、最後のアクティブなリビジョンが表示されるようになりました。(BZ#1760828)
  • 以前のバージョンでは、namespace の既存イメージストリームはアプリケーションの作成時に検出されませんでした。これは、制限されたクラスター全体でのパーミッションを持つユーザーが Add ページの internal registry オプションから Container Image Image 名を使用する場合に生じました。イメージストリームのフェッチロジックがクラスターレベルから namespace レベルに移動し、namespace へのパーミッションを持つユーザーがその namespace のイメージストリームを確認できるようになりました。(BZ#1784264)
  • Knative サービスおよびリビジョンリソースには Topology ビューでバインディングまたはビジュアルなコネクターがないため、Knative ワークロードは他のワークロードに接続できませんでした。これらのリソースに Topology ビューのコネクターが使用されるようになり、他のワークロードに接続できるようになりました。(BZ#1779201)
  • Eclipse Che Operator がインストールされ、設定されている場合、Topology ビューには Che アイコンではなく Git アイコンが表示されました。そのため、そのアイコンをクリックすると Che ワークスペースにアクセスできることがユーザーに示唆されませんでした。Che が設定されている場合に Topology ビューが正しく Che アイコンを表示するようになり、ユーザーが Che ワークスペースにアクセスするのが容易になりました。(BZ#1780338)
  • Topology ビューが開いている間に CLI を使用して Knative サービスを作成すると、GUI エラーが発生しました。GUI エラーを発生させずにこのワークロードを処理するためのチェックが追加されました。(BZ#1781188)
  • 内部レジストリー機能には、サーバー側のエラーが発生した際に不明なエラーメッセージが表示されました。エラーメッセージングが改善され、ユーザーが問題の原因を特定するために使用できるようになりました。(BZ#1787492)
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