2.2.2. カスタムリソース定義 (Custom Resource Definition、CRD) のアップグレード
OLM は、単一の Cluster Service Version (CSV) によって所有されている場合にはカスタムリソース定義 (CRD) をすぐにアップグレードします。CRD が複数の CSV によって所有されている場合、CRD は、以下の後方互換性の条件のすべてを満たす場合にアップグレードされます。
- 現行 CRD の既存の有効にされたバージョンすべてが新規 CRD に存在する。
- 検証が新規 CRD の検証スキーマに対して行われる場合、CRD の有効にされたバージョンに関連付けられる既存インスタンスまたはカスタムリソース (CR) すべてが有効である。
2.2.2.1. 新規 CRD バージョンの追加
手順
CRD の新規バージョンを追加するには、以下を実行します。
versions
セクションに CRD リソースの新規エントリーを追加します。たとえば、現在の CRD に 1 つのバージョン
v1alpha1
があり、新規バージョンv1beta1
を追加し、これを新規のストレージバージョンとしてマークをする場合に、以下を実行します。versions: - name: v1alpha1 served: true storage: false - name: v1beta1 1 served: true storage: true
- 1
v1beta1
の新規エントリーを追加します。
CSV で新規バージョンが使用されることが意図される場合は、CSV の
owned
セクションの CRD の参照バージョンが更新されていることを確認します。customresourcedefinitions: owned: - name: cluster.example.com version: v1beta1 1 kind: cluster displayName: Cluster
- 1
version
を更新します。
- 更新された CRD および CSV をバンドルにプッシュします。