3.11.2. ローカルボリュームのプロビジョニング
ローカルボリュームは動的プロビジョニングで作成できません。代わりに、永続ボリュームがローカルストレージ Operator によって作成される必要があります。このプロビジョナーは、定義されたリソースで指定されているパスでデバイス (ファイルシステムおよびブロックボリュームの両方) を検索します。
前提条件
- ローカルストレージ Operator がインストールされていること。
- ローカルディスクが OpenShift Container Platform ノードに割り当てられていること。
手順
ローカルボリュームリソースを作成します。これは、ノードおよびローカルボリュームへのパスを定義する必要があります。
注記同じデバイスに別のストレージクラス名を使用しないでください。これを行うと、複数の永続ボリューム (PV) が作成されます。
例: ファイルシステム
apiVersion: "local.storage.openshift.io/v1" kind: "LocalVolume" metadata: name: "local-disks" namespace: "local-storage" 1 spec: nodeSelector: 2 nodeSelectorTerms: - matchExpressions: - key: kubernetes.io/hostname operator: In values: - ip-10-0-140-183 - ip-10-0-158-139 - ip-10-0-164-33 storageClassDevices: - storageClassName: "local-sc" volumeMode: Filesystem 3 fsType: xfs 4 devicePaths: 5 - /path/to/device 6
- 1
- ローカルストレージ Operator がインストールされている namespace。
- 2
- オプション: ローカルストレージボリュームが割り当てられているノードの一覧が含まれるノードセレクター。以下の例では、
oc get node
から取得したノードホスト名を使用します。値が定義されない場合、ローカルストレージ Operator は利用可能なすべてのノードで一致するディスクの検索を試行します。 - 3
- ボリュームモード (
Filesystem
またはBlock
) で、ローカルボリュームのタイプを定義します。 - 4
- ローカルボリュームの初回マウント時に作成されるファイルシステム。
- 5
- 選択するローカルストレージデバイスの一覧を含むパスです。
- 6
- この値を、
/dev/xvdg
などの LocalVolume リソースへの実際のローカルディスクのファイルパスに置き換えます。プロビジョナーが正常にデプロイされると、これらのローカルディスク用に PV が作成されます。
例: ブロック
apiVersion: "local.storage.openshift.io/v1" kind: "LocalVolume" metadata: name: "local-disks" namespace: "local-storage" 1 spec: nodeSelector: 2 nodeSelectorTerms: - matchExpressions: - key: kubernetes.io/hostname operator: In values: - ip-10-0-136-143 - ip-10-0-140-255 - ip-10-0-144-180 storageClassDevices: - storageClassName: "localblock-sc" volumeMode: Block 3 devicePaths: 4 - /path/to/device 5
- 1
- ローカルストレージ Operator がインストールされている namespace。
- 2
- オプション: ローカルストレージボリュームが割り当てられているノードの一覧が含まれるノードセレクター。以下の例では、
oc get node
から取得したノードホスト名を使用します。値が定義されない場合、ローカルストレージ Operator は利用可能なすべてのノードで一致するディスクの検索を試行します。 - 3
- ボリュームモード (
Filesystem
またはBlock
) で、ローカルボリュームのタイプを定義します。 - 4
- 選択するローカルストレージデバイスの一覧を含むパスです。
- 5
- この値を、
/dev/xvdg
などの LocalVolume リソースへの実際のローカルディスクのファイルパスに置き換えます。プロビジョナーが正常にデプロイされると、これらのローカルディスク用に PV が作成されます。
先に作成したファイルを指定して、OpenShift Container Platform クラスターにローカルボリュームリソースを作成します。
$ oc create -f <local-volume>.yaml
プロビジョナーが作成され、対応するデーモンセットが作成されていることを確認します。
$ oc get all -n local-storage NAME READY STATUS RESTARTS AGE pod/local-disks-local-provisioner-h97hj 1/1 Running 0 46m pod/local-disks-local-provisioner-j4mnn 1/1 Running 0 46m pod/local-disks-local-provisioner-kbdnx 1/1 Running 0 46m pod/local-disks-local-diskmaker-ldldw 1/1 Running 0 46m pod/local-disks-local-diskmaker-lvrv4 1/1 Running 0 46m pod/local-disks-local-diskmaker-phxdq 1/1 Running 0 46m pod/local-storage-operator-54564d9988-vxvhx 1/1 Running 0 47m NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE service/local-storage-operator ClusterIP 172.30.49.90 <none> 60000/TCP 47m NAME DESIRED CURRENT READY UP-TO-DATE AVAILABLE NODE SELECTOR AGE daemonset.apps/local-disks-local-provisioner 3 3 3 3 3 <none> 46m daemonset.apps/local-disks-local-diskmaker 3 3 3 3 3 <none> 46m NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE deployment.apps/local-storage-operator 1/1 1 1 47m NAME DESIRED CURRENT READY AGE replicaset.apps/local-storage-operator-54564d9988 1 1 1 47m
デーモンセットプロセスの必要な数と現在の数に注意してください。必要な数が
0
の場合、これはラベルセレクターが無効であることを示します。永続ボリュームが作成されていることを確認します。
$ oc get pv NAME CAPACITY ACCESS MODES RECLAIM POLICY STATUS CLAIM STORAGECLASS REASON AGE local-pv-1cec77cf 100Gi RWO Delete Available local-sc 88m local-pv-2ef7cd2a 100Gi RWO Delete Available local-sc 82m local-pv-3fa1c73 100Gi RWO Delete Available local-sc 48m
LocalVolume
オブジェクトを編集しても、既存の永続ボリュームの fsType
または volumeMode
は変更されません。これが破壊的な操作になる可能性があるためです。