5.2. Jaeger デプロイメントのカスタマイズ


5.2.1. Jaeger のデフォルト設定オプション

Jaeger カスタムリソース (CR) は、Jaeger リソースの作成時に使用されるアーキテクチャーおよび設定を定義します。これらのパラメーターを変更して、Jaeger 実装をビジネスニーズに合わせてカスタマイズできます。

Jaeger 汎用 YAML の例

apiVersion: jaegertracing.io/v1
kind: Jaeger
metadata:
  name: name
spec:
  strategy: <deployment_strategy>
  allInOne:
    options: {}
    resources: {}
  agent:
    options: {}
    resources: {}
  collector:
    options: {}
    resources: {}
  sampling:
    options: {}
  storage:
    type:
    options: {}
  query:
    options: {}
    resources: {}
  ingester:
    options: {}
    resources: {}
  options: {}

表5.1 Jaeger パラメーター
パラメーター説明デフォルト値

apiVersion:

オブジェクトの作成時に使用する Application Program Interface のバージョン。

jaegertracing.io/v1

jaegertracing.io/v1

kind:

作成する Kubernetes オブジェクトの種類を定義します。

jaeger

 

metadata:

name 文字列、UID、およびオプションの namespace などのオブジェクトを一意に特定するのに役立つデータ。

 

OpenShift は UID を自動的に生成し、オブジェクトが作成されるプロジェクトの名前で namespace を完成します。

name:

オブジェクトの名前。

Jaeger インスタンスの名前。

jaeger-all-in-one-inmemory

spec:

作成するオブジェクトの仕様。

Jaeger インスタンスのすべての設定パラメーターが含まれます。(Jaeger コンポーネントすべてに) 共通する定義が必要な場合、これは仕様ノードで定義されます。定義が個別のコンポーネントに関連する場合、これは spec/<component> ノードの下に配置されます。

該当なし

strategy:

Jaeger デプロイメントストラテジー

allInOneproduction、または streaming

allInOne

allInOne:

allInOne イメージはエージェント、Collector、Query、Ingester, Jaeger UI を単一 Pod にデプロイするため、このデプロイメントの設定は、コンポーネント設定を allInOne パラメーターの下でネストする必要があります。

  

agent:

Jaeger エージェントを定義する設定オプション。

  

collector:

Jaeger Collector を定義する設定オプション。

  

sampling:

トレース用のサンプリングストラテジーを定義する設定オプション。

  

storage:

ストレージを定義する設定オプション。すべてのストレージ関連のオプションは、 allInOne または他のコンポーネントオプションではなく、storage に配置される必要があります。

  

query:

Query サービスを定義する設定オプション。

  

ingester:

Ingester サービスを定義する設定オプション。

  

以下の YAML サンプルは、デフォルト設定を使用して Jaeger インスタンスを作成するための最小要件です。

最小要件の jaeger-all-in-one.yaml の例

apiVersion: jaegertracing.io/v1
kind: Jaeger
metadata:
  name: jaeger-all-in-one-inmemory

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