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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.3.5. バイナリー (ローカル) ソース
ローカルのファイルシステムからビルダーにコンテンツをストリーミングすることは、Binary タイプのビルドと呼ばれています。このビルドについての BuildConfig.spec.source.type の対応する値は Binary です。
このソースタイプは、oc start-build のみをベースとして使用される点で独特なタイプです。
バイナリータイプのビルドでは、ローカルファイルシステムからコンテンツをストリーミングする必要があります。そのため、バイナリーファイルが提供されないので、バイナリータイプのビルドを自動的にトリガーすること (例: イメージの変更トリガーなど) はできません。同様に、Web コンソールからバイナリータイプのビルドを起動することはできません。
バイナリービルドを使用するには、以下のオプションのいずれかを指定して oc start-build を呼び出します。
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--from-file: 指定したファイルのコンテンツはバイナリーストリームとしてビルダーに送信されます。ファイルに URL を指定することもできます。次に、ビルダーはそのデータをビルドコンテキストの上に、同じ名前のファイルに保存します。 -
--from-dirおよび--from-repo: コンテンツはアーカイブされて、バイナリーストリームとしてバイナリーに送信されます。次に、ビルダーはビルドコンテキストディレクトリー内にアーカイブのコンテンツを展開します。--from-dirを使用して、展開されるアーカイブに URL を指定することもできます。 -
--from-archive: 指定したアーカイブはビルダーに送信され、ビルドコンテキストディレクトリーに展開されます。このオプションは--from-dirと同様に動作しますが、このオプションの引数がディレクトリーの場合には常にアーカイブがホストに最初に作成されます。
上記のそれぞれの例では、以下のようになります。
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BuildConfigにBinaryのソースタイプが定義されている場合には、これは事実上無視され、クライアントが送信する内容に置き換えられます。 -
BuildConfigにGitのソースタイプが定義されている場合には、BinaryとGitは併用できないので、動的に無効にされます。 この場合、ビルダーに渡されるバイナリーストリームのデータが優先されます。
ファイル名ではなく、HTTP または HTTPS スキーマを使用する URL を --from-file や --from-archive に渡すことができます。--from-file で URL を指定すると、ビルダーイメージのファイル名は Web サーバーが送信する Content-Disposition ヘッダーか、ヘッダーがない場合には URL パスの最後のコンポーネントによって決定されます。認証形式はどれもサポートされておらず、カスタムの TLS 証明書を使用したり、証明書の検証を無効にしたりできません。
oc new-build --binary=true を使用すると、バイナリービルドに関連する制約が実施されるようになります。作成される BuildConfig のソースタイプは Binary になります。 つまり、この BuildConfig のビルドを実行するための唯一の有効な方法は、--from オプションのいずれかを指定して oc start-build を使用し、必須のバイナリーデータを提供する方法になります。
dockerfile および contextDir のソースオプションは、バイナリービルドに関して特別な意味を持ちます。
dockerfile はバイナリービルドソースと合わせて使用できます。dockerfile を使用し、バイナリーストリームがアーカイブの場合には、そのコンテンツはアーカイブにある Dockerfile の代わりとして機能します。dockerfile が --from-file の引数と合わせて使用されている場合には、ファイルの引数は dockerfile となり、dockerfile の値はバイナリーストリームの値に置き換わります。
バイナリーストリームが展開されたアーカイブのコンテンツをカプセル化する場合には、contextDir フィールドの値はアーカイブ内のサブディレクトリーと見なされます。 有効な場合には、ビルド前にビルダーがサブディレクトリーに切り替わります。