3.5.6. 既知の問題
本リリースには、以下の既知の問題があります。
移行時に、Cluster Application Migration (CAM) ツールは以下の namespace アノテーションを保持します。
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openshift.io/sa.scc.mcs
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openshift.io/sa.scc.supplemental-groups
openshift.io/sa.scc.uid-range
これらのアノテーションは UID 範囲を保持し、コンテナーがターゲットクラスターのファイルシステムのパーミッションを保持できるようにします。移行された UID が、ターゲットクラスターの既存の namespace または今後の namespace 内の UID を重複させるリスクがあります。(BZ#1748440)
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AWS バケットが CAM Web コンソールに追加された後に削除される場合、MigStorage CR は更新されないため、そのステータスは
True
のままになります。(BZ#1738564) - ほとんどのクラスタースコープのリソースは CAM ツールで処理されません。アプリケーションがクラスタースコープのリソースを必要とする場合、ターゲットクラスターでそれらを手動で作成する必要がある場合があります。
- 移行に失敗すると、移行計画は休止状態の Pod のカスタム PV 設定を保持しません。移行を手動でロールバックし、移行計画を削除し、PV 設定で新たな移行計画を作成する必要があります。(BZ#1784899)
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Restic のタイムアウトにより大規模な移行が失敗する場合は、Migration コントローラー CR の
restic_timeout
パラメーターの値 (デフォルト:1h
) を増やすことができます。 - ファイルシステムのコピー方法で移行される PV のデータ検証オプションを選択すると、パフォーマンスは大幅に遅くなります。Velero は各ファイルのチェックサムを生成し、ファイルを復元する際に確認します。
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現在のリリース (CAM 1.2) では、イメージストリームが含まれる namespace を OpenShift Container Platform 4.4 以降から移行することはできません。以下のエラーメッセージが Velero Pod ログに表示されます:
Error restore nametags
(BZ#1848561)