6.3.6. Azure File のオブジェクト定義
Azure File ストレージクラスはシークレットを使用して Azure ストレージアカウント名と Azure ファイル共有の作成に必要なストレージアカウントキーを保存します。これらのパーミッションは、以下の手順の一部として作成されます。
手順
シークレットの作成および表示を可能にする
ClusterRole
オブジェクトを定義します。apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1 kind: ClusterRole metadata: # name: system:azure-cloud-provider name: <persistent-volume-binder-role> 1 rules: - apiGroups: [''] resources: ['secrets'] verbs: ['get','create']
- 1
- シークレットを表示し、作成するためのクラスターロールの名前。
クラスターロールをサービスアカウントに追加します。
$ oc adm policy add-cluster-role-to-user <persistent-volume-binder-role> system:serviceaccount:kube-system:persistent-volume-binder
Azure File
StorageClass
オブジェクトを作成します。kind: StorageClass apiVersion: storage.k8s.io/v1 metadata: name: <azure-file> 1 provisioner: kubernetes.io/azure-file parameters: location: eastus 2 skuName: Standard_LRS 3 storageAccount: <storage-account> 4 reclaimPolicy: Delete volumeBindingMode: Immediate
- 1
- ストレージクラス名永続ボリューム要求 (PVC) は、関連する永続ボリュームをプロビジョニングするためにこのストレージクラスを使用します。
- 2
eastus
などの Azure ストレージアカウントの場所。デフォルトは空であり、新規 Azure ストレージアカウントが OpenShift Container Platform クラスターの場所に作成されます。- 3
- SKU は、
Standard_LRS
などの Azure ストレージアカウントの層になります。デフォルトは空です。つまり、新しい Azure ストレージアカウントはStandard_LRS
SKU で作成されます。 - 4
- Azure ストレージアカウントの名前。ストレージアカウントが提供されると、
skuName
およびlocation
は無視されます。ストレージアカウントを指定しない場合、ストレージクラスは、定義されたskuName
およびlocation
に一致するアカウントのリソースグループに関連付けられたストレージアカウントを検索します。
6.3.6.1. Azure File を使用する場合の考慮事項
以下のファイルシステム機能は、デフォルトの Azure File ストレージクラスではサポートされません。
- シンボリックリンク
- ハードリンク
- 拡張属性
- スパースファイル
- 名前付きパイプ
また、Azure File がマウントされるディレクトリーの所有者 ID (UID) は、コンテナーのプロセス UID とは異なります。uid
マウントオプションは StorageClass
オブジェクトに指定して、マウントされたディレクトリーに使用する特定のユーザー ID を定義できます。
以下の StorageClass
オブジェクトは、マウントされたディレクトリーのシンボリックリンクを有効にした状態で、ユーザーおよびグループ ID を変更する方法を示しています。
kind: StorageClass apiVersion: storage.k8s.io/v1 metadata: name: azure-file mountOptions: - uid=1500 1 - gid=1500 2 - mfsymlinks 3 provisioner: kubernetes.io/azure-file parameters: location: eastus skuName: Standard_LRS reclaimPolicy: Delete volumeBindingMode: Immediate