1.2.8. Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンの作成
ユーザーによってプロビジョニングされる IBM Power インフラストラクチャーにクラスターをインストールする前に、それが使用する RHCOS マシンを作成する必要があります。ISO イメージまたはネットワーク PXE ブートを使用する手順を実行してマシンを作成することができます。
1.2.8.1. ISO イメージを使用した Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンの作成
ユーザーによってプロビジョニングされる IBM Power インフラストラクチャーにクラスターをインストールする前に、それが使用する RHCOS マシンを作成する必要があります。ISO イメージを使用してマシンを作成することができます。
前提条件
- クラスターの Ignition 設定ファイルを取得していること。
- お使いのコンピューターからアクセスでき、作成するマシンがアクセスできる HTTP サーバーへのアクセスがあること。
手順
インストールプログラムが作成したコントロールプレーン、コンピュート、およびブートストラップ Ignition 設定を HTTP サーバーにアップロードします。これらのファイルの URL をメモします。
重要インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。
Red Hat カスタマーポータルの 製品のダウンロード ページまたは RRHCOS イメージミラー ページからオペレーティングシステムのインスタンスをインストールするために優先される方法で必要な RHCOS イメージを取得します。
重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。この手順には ISO イメージのみを使用します。RHCOS qcow2 イメージは、ベアメタルのインストールではサポートされません。
ISO ファイルおよび RAW ディスクファイルをダウンロードする必要があります。これらのファイルの名前は以下の例のようになります。
-
ISO:
rhcos-<version>-installer.<architecture>.iso
-
圧縮された metal RAW:
rhcos-<version>-metal.<architecture>.raw.gz
-
ISO:
RAW RHCOS イメージファイルのいずれかを HTTP サーバーにアップロードし、その URL をメモします。
重要インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。
ISO を使用し、RHCOS インストールを開始します。以下のインストールオプションのいずれかを使用します。
- ディスクに ISO イメージを書き込み、これを直接起動します。
- LOM インターフェイスで ISO リダイレクトを使用します。
-
インスタンスの起動後に、
TAB
またはE
キーを押してカーネルコマンドラインを編集します。 パラメーターをカーネルコマンドラインに追加します。
coreos.inst=yes coreos.inst.install_dev=sda 1 coreos.inst.image_url=<image_URL> 2 coreos.inst.ignition_url=http://example.com/config.ign 3 ip=<dhcp or static IP address> 4 5 bond=<bonded_interface> 6
- 1
- インストール先のシステムのブロックデバイスを指定します。
- 2
- サーバーにアップロードした RAW イメージの URL を指定します。
- 3
- このマシンタイプの Ignition 設定ファイルの URL を指定します。
- 4
ip=dhcp
を設定するか、各ノードに個別の静的 IP アドレス (ip=
) および DNS サーバー (nameserver=
) を設定します。詳細は、RHCOS カーネルパラメーターの静的 IP アドレスの例を参照してください。- 5
- 複数のネットワークインターフェイスまたは DNS サーバーを使用する場合、設定方法についての詳細は、RHCOS カーネルパラメーターの静的 IP アドレスの例を参照してください。
- 6
- オプションで、RHCOS カーネルパラメーターの静的 IP アドレスの例で説明されているように、
bond=
オプションを使用して、複数のネットワークインターフェイスを単一インターフェイスにボンディングできます。
- Enter を押してインストールを完了します。RHCOS のインストール後に、システムは再起動します。システムの再起動後、指定した Ignition 設定ファイルを適用します。
継続してクラスターのマシンを作成します。
重要この時点でブートストラップおよびコントロールプレーンマシンを作成する必要があります。一部の Pod はデフォルトでコンピュートマシンにデプロイされるため、クラスターのインストール前に、2 つ以上のコンピュートマシンを作成します。