11.6.3. Telemetry について
Telemetry は厳選されたクラスターモニタリングメトリクスのサブセットを Red Hat に送信します。これらのメトリクスは継続的に送信され、以下について記述します。
- OpenShift Container Platform クラスターのサイズ
- OpenShift Container Platform コンポーネントの健全性およびステータス
- 実行されるアップグレードの正常性およびステータス
- OpenShift Container Platform のコンポーネントおよび機能についての使用情報 (一部の制限された情報)
- クラスターモニターリングコンポーネントによってレポートされるアラートについてのサマリー情報
Red Hat では、リアルタイムでクラスターの健全性をモニターし、お客様に影響を与える問題に随時対応するためにこのデータの継続的なストリームを使用します。またこれにより、Red Hat がサービスへの影響を最小限に抑えつつつアップグレードエクスペリエンスの継続的な改善に向けた OpenShift Container Platform のアップグレードの展開を可能にします。
このデバッグ情報は、サポートケースでレポートされるデータへのアクセスと同じ制限が適用された状態で Red Hat サポートおよびエンジニアリングチームが利用できます。接続クラスターのすべての情報は、OpenShift Container Platform をより使用しやすく、より直感的に使用できるようにするために Red Hat によって使用されます。この情報のいずれもサードパーティーと共有されることはありません。
11.6.3.1. Telemetry で収集される情報
Telemetry によって収集される主な情報には、以下が含まれます。
- クラスターごとに利用可能な更新の数
- 更新に使用されるチャネルおよびイメージリポジトリー
- 更新中に発生するエラーの数
- 実行中の更新の進捗情報
- クラスターごとのマシン数
- CPU コアの数およびマシンの RAM のサイズ
- etcd クラスターのメンバー数、および現在 etcd クラスターに保存されているオブジェクトの数
- マシンタイプ (インフラまたはマスター) ごとに使用される CPU コアおよび RAM の数
- クラスターごとに使用される CPU コアおよび RAM の数
- クラスター内での実行中の仮想マシンインスタンスの数
- クラスターごとの OpenShift Container Platform フレームワークコンポーネントの使用
- OpenShift Container Platform クラスターのバージョン
- クラスターにインストールされている OpenShift Container Platform フレームワークコンポーネントの健全性、状態、およびステータス。 たとえば、クラスターバージョン Operator、クラスターモニターリング、イメージレジストリー、およびロギング用の Elasticsearch がこれらのコンポーネントに含まれます。
- インストール時に生成される一意でランダムな識別子
- Amazon Web Services などの OpenShift Container Platform がデプロイされているプラットフォームの名前
Telemetry は、ユーザー名、パスワード、またはユーザーリソースの名前またはアドレスなどの識別情報を収集しません。