1.8.18. RHBA-2020:2713 - OpenShift Container Platform 4.4.10 バグ修正の更新
発行日: 2020-06-29
OpenShift Container Platform リリース 4.4.10 が公開されました。この更新に含まれるバグ修正の一覧は、RHBA-2020:2713 アドバイザリーにまとめられています。この更新に含まれる RPM パッケージは、 RHBA-2020:2734 アドバイザリーで提供されています。
このアドバイザリーでは、このリリースのすべてのコンテナーイメージに関する説明は除外されています。このリリースのコンテナーイメージに関する情報については、以下の記事を参照してください。
OpenShift Container Platform 4.4.10 コンテナーイメージの一覧
1.8.18.1. バグ修正
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以前のバージョンでは、Ingress コントローラーは、HTTP 要求をアプリケーションに転送する際に標準以外の
proto-version
パラメーターを持つForwarded
HTTP ヘッダーを追加しました。この標準以外のヘッダーでは、アプリケーションがヘッダーの値を解析しようとする際に問題が発生しました。今回のリリースにより、Ingress コントローラーはForwarded
ヘッダーにproto-version
パラメーターを指定しなくなりました。(BZ#1816544) -
以前のバージョンでは、MachineHealthCheck の
maxUnhealthy
フィールドの値には、複数の値形式 (例:10
、"10"
、または"10%"
) が許可されました。引用符で囲まれた値は、パーセンテージ記号が含まれていなくてもパーセント値として解釈されました。maxUnhealthy
値の解釈は、ユーザーの意図に一致しない可能性があり、マシンは意図されない場合に修正されたり、意図される場合に修正されない可能性がありました。今回のリリースにより、パーセンテージ記号が含まれる値のみがパーセンテージとして解釈されるようになりました。たとえば、10
および"10"
は 10% ではなく、同じ値として解釈されるようになりました。(BZ#1816606) - 以前のバージョンでは、メトリクスは IPv6 アドレスでバインドされず、収集できませんでした。今回のリリースにより、メトリクスは IPv6 アドレスで正常に収集できるようになりました。(BZ#1819770)
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以前のバージョンでは、Edit ClusterServiceVersion は
ClusterServiceVersion
の Actions メニューに表示されました。これにより、ユーザーにClusterServiceVersion
を編集する必要があるかのような正しくない印象を与えました。今回のリリースにより、Edit ClusterServiceVersion がClusterServiceVersion
オブジェクトの Actions メニューから削除されました。(BZ#1827306) -
以前のバージョンでは、リソースがない場合に、一部のリソースに空のステータス
None
が含まれていませんでした。この状態がない場合、他のリソースとの一貫性がなくなり、曖昧さが生じました。今回のリリースにより、リソースがない場合にこれらのこれらのリソースに空の状態のNone
が含まれるようになりました。(BZ#1827766) - 以前のバージョンでは、マストヘッドのドロップダウン項目間のスペースが必要以上に多く設定されていました。この表示の問題は解決されています。(BZ#1829030)
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以前のバージョンでは、Pipeline Builder は、空の文字列 (
''
) のデフォルト値をデフォルトなしとして誤って解釈していました。ただし、Operator が提供する一部のタスクは、空の文字列をデフォルト値として指定しないと機能できません。今回のリリースにより、OpenShift Pipeline Operator が空の文字列を含め、デフォルト値として許可する値が有効なデフォルト値として認識されるようになりました。(BZ#1829568) -
以前のバージョンでは、OpenShift Controller Manager Operator 内のコントローラーは名前付きのワークキューを使用しておらず、
workqueue_depth
などの一部のメトリクスが Prometheus に表示されませんでした。今回のリリースにより、コントローラーは名前付きのワークキューを使用し、これらのメトリクスが Prometheus に表示されるようになりました。(BZ#1832839) -
以前のバージョンでは、OpenShift Container Platform の Ironic コンテナーは、ユーザー定義の
PROV_IFACE
インターフェイスが IPv6 用に設定され、グローバルにルーティング可能なアドレス指定ではなくリンクローカルアドレス指定を使用する場合に起動できませんでした。今回のリリースにより、コンテナー起動スクリプトはグローバルアドレス指定に加えて、リンクローカルアドレス指定を受け入れるようになりました。(BZ#1838083) - 以前のリリースでは、OVN コンテナーは必要以上の CPU および RAM を要求していました。これにより、ユーザーワークロード用に確保できる分が少なくなりました。今回のリリースで、OVN 要求は実際の要件を満たすように調整されるようになりました。(BZ#1844245)
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以前のリリースでは、Terraform ステップの
openstack_networking_floatingip_associate_v2
がその依存するステップをすべて一覧表示せず、依存するステップが省略されたために競合状態が生じました。この競合状態により、負荷の高いシステムなどではとくに Terraform ジョブが失敗することがありました。今回のリリースにより、依存する Terraform ステップがdepends_on
として一覧表示され、Terraform ステップが正しい順序で実行されるようになりました。(BZ#1847957)