1.8.12.2. バグ修正


  • 以前のバージョンでは、Red Hat Virtualization (RHV) に OpenShift Container Platform クラスターを作成する前に、インストールプログラムでは、ユーザーは仮想マシンテンプレートを手動で作成する必要がありました。これは、インストールプログラムが RHV バージョン 4.3.9 で以下の要件を満たしていないためです。

    • インストールプログラムは ignition を仮想マシンに渡す必要があります。
    • テンプレートは、その OS タイプを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) として指定する必要があります。

    インストールプログラムは、RHCOS を OS タイプとして指定するテンプレートを作成し、Ignition を仮想マシンに渡します。ユーザーが仮想マシンテンプレートを作成する必要がなくなりました。(BZ#1821638)

  • 以前のバージョンでは、Elasticsearch Operator および Cluster Logging Operator は Fluentd の挿入された CA Bundle の内容を調整しませんでした。そのため、Fluentd および Kibana には挿入された CA バンドルでの設定マップへのボリュームマウントがありませんでした。設定マップの内容は調整時にフェッチされ、ボリュームのマウントが可能になりました。これにより、Fluentd および Kibana は CA バンドル設定マップを適切にマウントし、認定が再び機能するようになりました。(BZ#1833288)
  • oc adm node drain コマンドは、OpenShift Container Platform コードの正しくない状態により。ノードのドレイン (解放) 時にデーモンセットおよび Pod に割り当てられるローカルデータに適切に対応しませんでした。ロジックが修正され、ノードのドレイン (解放) 時にすべての Pod が考慮されるようになりました。デーモンセットの Pod が実行中のノードをドレイン (解放) しようとする場合や、Pod にローカルボリュームデータが割り当てられている場合、oc adm node drain コマンドが失敗し、この 2 つのケースを無視するフラグを使用するように指示します。(BZ#1835739)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールでは YAML ファイルの編集を試行する際に Safari Web ブラウザーの JavaScript 例外により、YAML 編集ページが読み込まれなくなりました。このバグは修正され、YAML ファイルの編集が Safari Web ブラウザーで機能するようになりました。(BZ#1838815)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールの Installed Operators 列では、インストールされた Operator にサブスクリプションがあることが前提とされました。Package Server Operator にはサブスクリプションがないため、そのステータスは存在する場合でも誤って削除済みとして表示されました。Package Server Operator のステータスは、サブスクリプションステータスに依存しないように修正されたため、Installed Operators ページに正しく表示されるようになりました。(BZ#1840647)
  • Web コンソールの Developer パースペクティブから Advanced Project Details Inventory セクションに移動する場合、デプロイメント設定は一覧表示されませんでした。デプロイメント設定は追跡され、ダッシュボードの Inventory セクションに含まれるようになりました。(BZ#1825975)
  • 以前のバージョンでは、Pod ログページには、選択されたコンテナーを示すクエリー文字列パラメーターが含まれませんでした。これにより、複数のコンテナーを持つ Pod がページの更新時やページの URL にアクセスする際に正しくないコンテナーログを報告していました。新規のクエリー文字列パラメーターが追加され、URL は表示されるコンテナーのログを示します。(BZ#1827197)
  • 以前のバージョンでは、Web コンソールには、Search ページに OLM Subscription を一覧表示する際に名前、namespace、および作成日のみが表示されました。Web コンソールには、追加の OLM Subscription の詳細が表示されるようになりました。(BZ#1827746)
  • コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー時に、クラスターはポート 7443 のリカバリー API サーバーに接続できません。これは、リカバリー API サーバーのポートが OpenStack、oVirt、ベアメタル、および vSphere に使用される HAProxy ポートと競合するためです。これにより、Unable to connect to the server: x509: certificate signed by unknown authority エラーが生じます。HAProxy はポート 9443 でリッスンするようになり、リカバリー API サーバーはポート 7443 を使用して期限切れのコントロールプレーン証明書のリカバリープロセスを容易にします。(BZ#1831008)
  • Cloud Credential Operator (CCO) には、クラウドルート認証情報を必要とする CredentialsRequest CR についての特別なケース処理がありました。クラウドルート認証情報が見つからない場合、CCO は独自の読み取り専用 CredentialsRequest CR を調整できませんでした。これは、読み取り専用の CredentialsRequest 認証情報を使用して読み取り専用 CredentialsRequest を検証することにより修正されました。クラウドルート認証情報を削除しても、CCO のパフォーマンスが低下しなくなりました。(BZ#1838810)
  • 以前のバージョンでは、関連付けられた Task を持たない Pipeline Builder で Task バブルをクリックすると、空の画面が表示されました。ノードを一覧ノードに変換してこれを変更できるようになり、これは修正されました。Task または ClusterTask リソースにポイントしなくなったタスク参照を更新できるようになりました。(BZ#1840954)
  • Sample Operator ファイルシステムのエラーは、Cluster Operator の reason フィールドで API サーバーのエラーとして誤って報告されました。また、API サーバーオブジェクトを操作する際の実際の API サーバーエラーの詳細には、実際の障害タイプの詳細が含まれませんでした。このため、パフォーマンス低下について誤ったエラーが報告されました。Sample Operator ファイルシステムのエラーは、degraded reason フィールドでファイルシステムエラーとして報告されるようになり、degrade reason フィールドで報告される API サーバーエラーには特定のエラータイプが含まれるようになりました。(BZ#1842560)
  • Cluster Version Operator (CVO) には競合状態があり、この場合にタイムアウトした更新の調整サイクルが成功した更新と見なされていました。これは、Operator でリリースイメージ署名の取得の試行がタイムアウトしたネットワークが制限されたクラスターについてのみ生じました。このバグにより、CVO が shuffled-manifest 調整モードに入りました。このモードでは、コンポーネントが処理できない順序でマニフェストが適用されるとクラスターが破損する可能性がありました。CVO はタイムアウトした更新を失敗として処理するようになろ。更新が正常に実行される前に調整モードに入らなくなりました。(BZ#1843732)
  • 以前のバージョンでは、Azure で実行されているクラスターの RHEL 8 仮想マシンがネットワーク接続を失うことがありました。これは、RHEL の Hyper-V netvsc ドライバーの不具合によって生じました。このバグは RHEL で修正され、クラスターで使用される RHEL 仮想マシンで修正を利用できるようになりました。その結果、Azure で実行されるクラスターでは、netvsc ドライバーの不具合によりネットワーク接続の問題が発生しなくなりました。(BZ#1841900)

今回の更新により、以下の拡張機能も導入されています。

  • oc adm release mirror コマンドを拡張するために OpenShift Container Platform の拡張機能が追加されました。クラスターのアップグレードは、インターネットへのアクティブな接続のないクラスターで実行できます。以前のバージョンでは、イメージ更新の検証に必要な署名データが含まれる設定マップを作成するために、手動の手順が必要でした。このコマンドは、Cluster Version Operator がミラーリングされたリリースを検証するために使用するリリースイメージ署名が含まれる設定マップマニフェストを自動的に作成し、適用するようになりました。(BZ#1837675)
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.