第40章 ログファイル
ログファイル は、システム(カーネル、サービス、実行中のアプリケーションなど)に関するメッセージが含まれるファイルです。各情報にはそれぞれ異なるログファイルがあります。例えば、デフォルトのシステムログファイル、セキュリティーメッセージ専用のログファイル、cron タスク用のログファイルなどです。
ログファイルは、カーネルドライバーのロードを試行するか、システムへの不正なログイン試行を検索する場合など、システムの問題のトラブルシューティングを行う場合に非常に便利です。本章では、ログファイルの場所、ログファイルの閲覧方法、ログファイルの注意すべき項目を説明します。
一部のログファイルは、syslogd と呼ばれるデーモンによって制御されます。syslogd によって維持されるログメッセージの一覧は、
/etc/syslog.conf
設定ファイルにあります。
40.1. ログファイルの場所の特定
ほとんどのログファイルは
/var/log/
ディレクトリーにあります。httpd や samba などの一部のアプリケーションでは、ログファイル用のディレクトリーが /var/log/
内にあります。
ログファイルディレクトリー内には、数字の後に番号が付いたファイルが複数あることに気付くかもしれません。これらは、ログファイルがローテーションされる際に作成されます。ログファイルは、ファイルサイズが大きくなり過ぎないようにローテーションが行われます。
logrotate
パッケージには cron タスクが含まれており、/etc/logrotate.conf
設定ファイルと /etc/logrotate.d/
ディレクトリー内の設定ファイルに従ってログファイルを自動的にローテーションします。デフォルトでは、毎週ローテーションし、以前のログファイルを 4 週間保持するように設定されています。