6.3.4. RAID デバイスの拡張
新しいデバイスを既存のアレイに追加するには、
root
で以下の形式のコマンドを使用します。
mdadm raid_device --add
component_device
これにより、デバイスが予備デバイスとして追加されます。このデバイスをアクティブに使用するようにアレイを拡張するには、シェルプロンプトで以下を入力します。
mdadm--grow
raid_device--raid-devices
=number
例6.4 RAID デバイスの拡張
システムにアクティブな RAID デバイス
/dev/md3
があり、以下のレイアウト(つまり、例6.2「新しい RAID デバイスの作成」で作成した RAID デバイス)があるとします。
~]# mdadm --detail /dev/md3 | tail -n 3
Number Major Minor RaidDevice State
0 8 1 0 active sync /dev/sda1
1 8 17 1 active sync /dev/sdb1
また、新しい SCSI ディスクドライブ
/dev/sdc
が追加され、パーティションが 1 つだけあることを前提としています。/dev/md3
アレイに追加するには、シェルプロンプトで以下を入力します。
~]# mdadm /dev/md3 --add /dev/sdc1
mdadm: added /dev/sdc1
これにより、
/dev/sdc1
が予備デバイスとして追加されます。アレイのサイズを実際に使用するように変更するには、以下を入力します。
~]# mdadm --grow /dev/md3 --raid-devices=3