12.2.4. アップグレード
パッケージのインストールと類似しています。シェルプロンプトで以下のコマンドを入力します。
rpm -Uvh foo-2.0-1.i386.rpm
パッケージのアップグレードの一環として、RPM は
foo
パッケージの古いバージョンを自動的にアンインストールします。-U
は、以前のバージョンの パッケージがインストールされていなくても、パッケージをインストールするため注意してください。
ヒント
RPM は以前のカーネルパッケージに置き換えられるため、カーネルパッケージのインストールに
-U
オプションを使用することは推奨されません。これは実行中のシステムに影響を与えませんが、次回の再起動時に新しいカーネルが起動できない場合は、他のカーネルが起動できなくなります。
-i
オプションを使用すると、GRUB ブートメニュー(/etc/grub.conf
)にカーネルが追加されます。同様に、古い不要なカーネルを削除すると、GRUB からカーネルが削除されます。
RPM は設定ファイルを使用してパッケージのインテリジェントなアップグレードを行うため、以下のようなメッセージが表示される場合があります。
saving /etc/foo.conf as /etc/foo.conf.rpmsave
このメッセージは、設定ファイルに加えられた変更は パッケージ内の新しい設定ファイルと 転送されない可能性 があるので、RPM は元のファイルを保存し、新しいファイルをインストールします。システムが適切に機能するように、2 つの設定ファイル間の違いを調査し、できるだけ早く解決する必要があります。
古い バージョン番号(つまり、パッケージの更新バージョンがすでにインストールされている場合)を持つパッケージにアップグレードしようとすると、出力は以下のようになります。
package foo-2.0-1 (which is newer than foo-1.0-1) is already installed
RPM を強制的にアップグレードするには、--oldpackage オプションを使用します。
rpm -Uvh --oldpackage foo-1.0-1.i386.rpm