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4.4. ext4 ファイルシステムのマウント

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ext4 ファイルシステムは、他のファイルシステムと同様に、追加オプションなしでマウントできます。
~]# mount block_device /mount/point
デフォルトのマウントオプションは、ほとんどのユーザーに最適です。acl、no acl data、quota、noquota 、user_xattr、nouser_xattr などのオプション、ext2 および ext3 ファイルシステムですでに使用されているものの多くは後方互換性があり、同じ使用方法や機能を持ちます。また、ext4 ファイルシステムでは、ext4 固有のマウントオプションが複数追加されました。以下に例を示します。
barrier / nobarrier
書き込みキャッシュが有効になっているデバイスへの電力供給が停止した場合でも、ファイルシステムの整合性を確保できるようにするため、ext4 ではデフォルトで書き込みバリアを使用します。書き込みキャッシュのないデバイス、またはバッテリーでバックアップされた書き込みキャッシュがあるデバイスの場合、nobarrier オプションを使用してバリアを無効にします。
~]# mount -o nobarrier block_device /mount/point
stripe=value
このオプションを使用すると、1 つのファイル操作に割り当てられるファイルシステムブロックの数を指定できます。RAID5 の場合、この数はディスク数で乗算した RAID チャンクサイズと同じでなければなりません。
journal_ioprio=value
このオプションを使用すると、コミット操作中に送信された I/O 操作の優先度を設定できます。オプションには、7 から 0 までの値を指定でき(0 が最も高い優先度)、はデフォルトでは 3 に設定されます。これは、デフォルトの I/O 優先度よりも若干高いです。
デフォルトのマウントオプションは、tune4fs ユーティリティーを使用してファイルシステムのスーパーブロックに設定することもできます。たとえば、次のコマンドは、デバッグを無効にし、ユーザー指定の拡張属性と Posix アクセス制御リストを有効にして、デフォルトで /dev/mapper/VolGroup00-LogVol02 デバイスのファイルシステムをマウントするように設定します。
~]# tune4fs -o ^debug,user_xattr,acl /dev/mapper/VolGroup00-LogVol02
このトピックの詳細は、tune4fs(8) man ページを参照してください。
ext3 ファイルシステムは、形式を変更せずに ext4 としてマウントすることもできます。これにより、今後 ext3 として再度マウントすることができます。これを行うには、ext3 ファイルシステムを含むブロックデバイスで以下のコマンドを実行します。
~]# mount -t ext4 block_device /mount/point
そうすることで、ext3 ファイルシステムのみが、ファイル形式の変換を必要としない ext4 固有の機能を使用できます。これらの機能には、遅延割り当てマルチブロックの割り当てエクステントマッピング などの除外機能が含まれます。
警告
ext4 ドライバーを使用した ext3 ファイルシステムのマウントは、Red Hat Enterprise Linux 5 で完全にテストされていません。したがって、Red Hat はこの方法で ext3 ファイルシステムに対する一貫したパフォーマンスと予測可能な動作を保証することができ ないため、このアクションはサポートされ ません。
ext4 ファイルシステムのマウントオプションの詳細は、「マウントオプションの指定」 および mount(8)の man ページを参照してください。
注記
ファイルシステムの永続的なマウントを有効にする場合は、それに応じて /etc/fstab ファイルを更新するようにしてください。以下に例を示します。
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol02    /test    ext4    defaults    0 0
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