第22章 Samba
Samba は、Server Message Block (SMB)プロトコルのオープンソース実装です。これにより、Microsoft Windows®、Linux、UNIX、およびその他のオペレーティングシステムのネットワークが一緒に提供され、Windows ベースのファイルおよびプリンター共有にアクセスできます。Samba の SMB を使用すると、Windows クライアントに Windows サーバーとして表示できます。
22.1. Samba の概要
Samba のバージョン 3.0.0 の 3 番目のメジャーリリースでは、以前のバージョンから以下のような多くの改善が行われました。
- LDAP および Kerberos を使用して Active Directory ドメインに参加する機能
- 国際化のための Unicode サポートが組み込まれています。
- ローカルレジストリーのハッキングを必要とせずに、Samba サーバーへの Microsoft Windows XP Professional クライアント接続のサポート
- 400+ ページ参照マニュアルを含む Samba.org チームによって開発された 2 つの新しいドキュメントと、300 以上のページ実装と統合マニュアルが含まれています。これらのタイトルの詳細については、「関連書籍」 を参照してください。
22.1.1. Samba の機能
Samba は、強力で汎用のサーバーアプリケーションです。分離したシステム管理者は、インストールと設定を試行する前に、その機能および制限を把握しておく必要があります。
Samba の機能は次のとおりです。
- Linux、UNIX、Windows クライアントへのディレクトリーツリーとプリンターの提供
- ネットワーク参照を支援する(NetBIOS の有無にかかわらず)
- Windows ドメインログインの認証
- Windows Internet Name Service (WINS)ネームサーバー解決の提供
- Windows NT®-style Primary Domain Controller (PDC)として動作
- Samba ベースの PDC のバックアップドメインコントローラー(BDC)として動作する
- Active Directory ドメインメンバーサーバーとして動作する。
- Windows NT/2000/2003 PDC に参加
Samba が実行できないこと:
- Windows PDC の BDC として機能する(逆も同様)
- Active Directory ドメインコントローラーとして動作する